ピサを超えて – 斜塔だけではない魅力
Go Beyond」シリーズの第1回では、観光客があまり足を踏み入れないピサの本当の姿をご紹介します。
斜塔とカンポ・デイ・ミラコリ
ピサと言えばやはり斜塔です。多くの旅行者は写真撮影だけでフローレンスへ向かいますが、実はカンポ・デイ・ミラコリ広場には他にも見どころが満載です。

広場には11~12世紀に建てられた大聖堂、ロマネスク様式のバプテスマ堂、そしてカンポサント墓地があります。バプテスマ堂の円形ドームは音響が抜群で、ガイドが歌声をエコーさせる様子はまるで音楽のようです。

ポイント:斜塔のチケットは事前にオンライン予約(18ユーロ)し、指定時間に訪れると待ち時間を大幅に短縮できます。
サンタ・マリア・アッスンタ大聖堂はピサ・ロマネスク建築の最高峰で、イタリアでも屈指の美しさです。

アルノ川プロムナード
ピサ駅(Pisa Centrale)からカンポ・デイ・ミラコリまで約30分の散策路は、Via Roma と Via Francesco Crispi が彩ります。途中のソルフェリーノ橋からはアルノ川の眺めが楽しめます。

川岸のプロムナードは淡い黄土色の建物が立ち並び、散歩に最適です。ソルフェリーノ橋からポンテ・ディ・メッツォ、さらにはポンテ・デッラ・フォルテッツァまで歩くのがおすすめ。途中のカフェ・バベット(Lungarno Mediceo 15)では地元アートに囲まれながらコーヒーが味わえます。
ポイント:ポンテ・ディ・メッツォ西北にあるラ・ボッテガ・デル・ジェラートは、ピサ随一のジェラート店です。
主要広場とショッピング
ポンテ・ディ・メッツォの両側に位置するガリバルディ広場とXX Settembre広場は、ピサの中心地です。ここからはエレガントなアーチ街道「ボルゴ・ストレット」が続き、高級ブティックが立ち並びます。
パスティチェリア・サルザのペストリーは必食です。

中世の雰囲気が残るヴィエッツァ・ヴェットヴァリ広場は石のアーチと塔に囲まれ、地元レストランや市場が賑わう観光客の少ないエリアです。

古代城塞とゲルフ塔
アルノ川北側のテラサ地区にあるシタデル(Cittadella)の上に立つ13世紀のゲルフ塔は、斜塔を含む市内全景を見渡す絶好のスポットです。かつては船舶を建造した要塞で、観光客にはあまり知られていない隠れた名所です。

ビーチへのアクセス
ピサからバスで簡単に行ける地中海のビーチは、マリーナ・ディ・ピサ(10km)やティレーニャ、そして北へ30kmのヴィアレッジオ(プッチーニの故郷)があります。
ストリートアートとキース・ハーリング壁画
ストリートアート好きには、Via Giuseppe Mazzini と Via Massimo D'Azeglio の間にあるキース・ハーリングの巨大壁画が見逃せません。ピサへの寄贈作品として、市内のアートシーンを彩ります。
ピサのグルメ
トスカーナ料理はもちろん、ピサならではのメニューも試してみましょう。フロッグスープ、サン・ミケーレ白豆スープ、バヴェッティーネ・スル・ペシェ、松の実を使ったペスト・ピサーノのスパゲッティ、そして「トルタ・コ・ビシェリ」(松の実、栗、チョコレートのケーキ)などがあります。
ポイント:カンポ・デイ・ミラコリ周辺は観光客向けのレストランが多いので、アルノ川南側のサン・マルティーノ地区やヴィエッツァ・ヴェットヴァリ広場周辺で本場の味を楽しんでください。
温泉でリラックス
ピサ近郊のカシアナ・テルメやサン・ジュリアーノ・テルメは、ミネラル豊富な温泉でリフレッシュできるスポットです。
訪問のヒント
フローレンスやシエナに比べて物価が安く、ピサはトスカーナの拠点として便利です。トレニタリアの安価な列車が頻繁に運行しています(フローレンスへは1時間に3本、ルッカへは1時間に1本)。

ピサ空港から斜塔まで徒歩約20分で、ヨーロッパ各地から格安航空券(30ユーロ程度)でアクセスできます。





