カルで味わう多彩な文化と歴史
カルはメデジンの絶景やボゴタの国際的な雰囲気に比べると目立たないかもしれませんが、カレーニョスのエネルギーはすぐに訪問者を虜にします。先住民、アフリカ、スペインの伝統が融合したカルの文化は、多様性と開かれた心が根底にあります。
アフロ・コロンビアのルーツを尊重した現代アートやサルサ・ダンス、歴史的建築まで、カルの豊かな文化と歴史に浸るためのおすすめスポットをご紹介します。

サルサ・マニアに浸る
カルといえばサルサ――世界のサルサの首都と呼ばれるほど街全体にリズムが流れています。バスやタクシー、サルサクラブ、レストラン、街角のティエンダスまで、至る所でサルサの音が聞こえます。
実際に体感したいならダンスフロアへ。上達には練習が必要ですが、基本ステップさえ覚えれば自信がつきます。観光客に優しいエル・マニセロ・ダンスアカデミーでは手頃な価格のグループレッスンが受けられます。伝説的なティン・ティン・デオは木曜の夜に無料レッスンを開催しており、地元の人々がペアを組んで教えてくれます。壮大なショーを見たいなら、毎月最終金曜に開催されるサルサ・ショー『デリリオ』を予約してください。サーカスとダンスが融合した圧巻の演出です。

カルの歴史的中心部を探訪
カルの中心部には印象的な歴史的建造物や教会が点在しています。ヤシの木が並ぶプラザ・デ・カイセドでくつろぎながら、共和制様式のエドフィシオ・オテロ、ネオクラシック様式のサン・ペドロ大聖堂、そしてパラシオ・ナシオナルを眺めましょう。サン・フランシスコ教会の華麗な天井画や、472年の歴史を持つラ・メルセド教会の金箔祭壇も見逃せません。
隣接する博物館、ラ・メルセド宗教美術館(植民地時代の宗教美術)やラ・メルセド考古学博物館(先コロンビア時代の陶器)で、より深い知識を得られます。さらに近くの金の博物館では、カリマ文化の金細工や陶器が展示されています。
詩人広場(プラザ・デ・ロス・ポエタス)では、バジェ・デル・カウカの詩人像が並び、傘の下でタイプライターで手紙を書いてくれる職人に出会えるかもしれません。

そのすぐ隣にある20世紀のゴシック様式のエルミータ教会は、オランダ製の時計、フランス製の鐘、イタリア産の大理石が調和した独特の雰囲気です。散策の合間に、フルーツとコンデンスミルク、シロップで作るチョラオや、リュロ(ルロ)とライムの氷飲料ルラダでひと息入れましょう。リオ・カルイ川沿いのブールバードを歩くと、ヘルナンド・テハダ作の3.5トンのブロンズ像『エル・ガト・デル・リオ』と、そこに点在する小さな猫の彫刻に出会えます。
カルのおすすめエリア
中心部の東側に位置する16世紀に遡る丘陵地区サン・アントニオは、通称『オールド・カル』として知られ、ボヘミアンな雰囲気が漂います。かつては作家や芸術家、ミュージシャンの隠れ家で、路上パフォーマンスや植民地様式の建物が改装されたヒップなカフェ、レストラン、アンティークショップが立ち並びます。18世紀のサン・アントニオ教会の階段を登れば、街全体を見渡す絶景が広がります。

食通は近くのグラナダ地区へ。ここはカルのグルメスポットで、リングレテで提供されるチュレタ・バリュナ(マリネしたパン粉揚げポークカツ)や、ココナッツミルクで煮込んだシーフードのカスエラ・デ・マリスコスが人気です。
カルの多様性を祝う
12月25日から30日まで開催されるフェリア・デ・カルでは、パレードや音楽、サーカス、タンゴ、そして徹夜のサルサが街を彩ります。
アフロ・コロンビアのリズムを体感したいなら、8月に行われるペトロニオ・アルバレス・フェスティバルへ。5日間にわたるパシフィック音楽の祭典で、国内外のアーティストが熱演します。

アートとシネマを楽しむ
カルは現代アートとインディーズ映画のシーンが活発です。まずはラ・テルチュリア現代美術館へ。ギリシャ風の柱が特徴的な建物内に、1300点以上のコロンビア・国際作品が展示されています。図書館では美術、映画、写真、建築に関する書籍が揃い、ラ・シネマテカでインディーズ映画が上映されます。
近くのカリウッド映画博物館では、カメラやプロジェクター、ポスターが展示され、映画史に触れられます。グラナダ地区のLugar a Dudas(『疑問の場所』)は、レジデンス、展示、リサーチスペースとして現代アートを推進しています。
旅行のインスピレーションやお得情報は、週刊ニュースレターでチェックしてください。




