エルサレム発、最高の日帰り旅行ガイド
エルサレムの歴史的名所と活気あふれる旧市街は魅力的ですが、少し息抜きしたいときは、車で短時間で行ける日帰りスポットがたくさんあります。イスラエルは面積が小さく、歴史・自然・文化がぎゅっと詰まっているため、エルサレムは魅力的な村や日の出ハイキング、死海での浮遊、ヨルダン川西岸の冒険への拠点として最適です。

エイン・ケレムとアブ・ゴシュ
エルサレム中心部から車で約30分。静かな村エイン・ケレムは、ゆったりしたハイキングコースと豊かな歴史、活気あるアートシーンが魅力です。キリスト教徒にとっては洗礼者ヨハネの生誕地とされ、荘厳な教会が点在しています。土曜日でもレストランやカフェ、アイスクリーム店が営業しているので、シャバット中に西エルサレムが静まっている間の小旅行に最適です。イタリアと中東のフュージョン料理が楽しめる「Karma Restaurant」では、黄金色のパンのクラストで焼き上げたクリーミーパスタが絶品です。食後は村を散策したり、近くのエイン・ケレム国立公園の簡単なトレイルで自然を満喫してください。
少し西に足を伸ばすと、アブ・ゴシュというアラブの村があります。オスマン帝国時代の家屋や歴史的教会、そして伝説的なフムスが自慢です。レバノン料理店や有名なフムス店「Abu Shukri」(旧市街の同名店とは別)で、ひよこ豆の絶品料理をぜひ味わってください。十字軍時代の教会も見逃せません。

マサダ、死海、エイン・ゲディ
早朝に出発すれば、充実した一日が待っています。ユネスコ世界遺産のマサダは、紀元73年のローマ包囲に対するユダヤ人の不屈の精神を象徴する岩山です。日の出と同時に古代の道をハイキングすれば、涼しくて絶景が広がります。ケーブルカーで登るのも便利です。頂上からはエイン・ゲディや死海へ向かうのが定番の流れです。
エイン・ゲディ自然保護区は、イスラエル最高の砂漠オアシスです。滝や植物園、岩山のヤギやキツネといった野生動物が見られます。隣接する死海は地球で最も低い地点にあり、塩分濃度の高さで水に浮かびやすくなります(切り傷には刺激があります)。ミネラル豊富な泥はスキンケアに最適です。環境問題で水面は徐々に縮小しているため、ホテルやキブツが管理する有料エリア、もしくはライフガード付きの公共ビーチ(Ein Bokek)を利用すると安心です。より自然を体感したいなら、無管理のMetsoke Dragotへ徒歩20分で足を延ばすのもおすすめです。


ラマラ(Ramallah)
丘陵に抱かれたラマラは、パレスチナ自治政府の実質的な首都であり、西岸地区の“テルアビブ”とも称される活気ある都市です。ベツレヘムほど観光客が多くないため、現地の生活や料理、文化に触れやすいのが魅力です。Al Manara広場やRukab通りを散策し、トレンディなカフェ「Zamn」やサンドイッチとサラダが人気の「Beit Ardi」で人間観察しながら食事を楽しめます。金曜の昼過ぎからは、全席ビュッフェの「Orjuwan」がお得です。ヤッサール・アラファト博物館やアートセンターも見逃せません。夜はプールサイドの雰囲気があるSnowbarや、人気のバー「Berlin」で夜遊びを満喫してください。

ナブルス(Nablus)
観光路線から外れたナブルスは、歴史的な屋根付きスークが中心です。活気ある商人の声と交渉の雰囲気が楽しく、土産品や衣類、食材がエルサレムやラマラよりも安く手に入ります。名物のクナフェは「Al Aqsa」で、チーズとシロップが層になった甘いデザートです。タヒニ、ハルヴァ、黒ごまの「キザ(qizha)」もぜひ味わってください。近郊にはゲリジム山のサマリア人共同体、ローマ遺跡のセバスティア、ヤコブの井戸など見どころが点在します。

パレスチナ地域へのドライブ注意点
ナビはやや手間がかかります。パレスチナのモバイル回線は3G以上が届かないことが多く、オフラインマップ(maps.me)に主要地点を事前に保存しておくと安心です。スペルが独特だったり、営業時間が変則的だったりするので注意が必要です。Wazeを使う場合は西岸ルートを有効にしてください。レンタカーは東エルサレムの業者(例:Dallah)から借り、West Bank用保険が付いているか確認しましょう。

遠くへ行くなら:ヨルダン・ペトラ
日帰りツアーはありますが、エルサレムからペトラまでの往復は移動時間が長く、観光時間が極端に削られます。ゆっくり1日以上確保できるプランで訪れることをおすすめします。




