ヨルダンの水辺の旅:砂漠で出会う驚きのアクアスポット
壮大な砂漠景観と温かいもてなし、古代遺跡で知られるヨルダン。実は乾いた大地の中に、緑豊かなオアシスや奇跡的な水辺が点在しています。聖書に登場する河川や塩分濃度の高い死海、ひっそりとした峡谷のプールまで、王国の水の秘密を解き明かす8つのスポットをご紹介します。

地球最低点で浮く――死海
標高約430メートルの海面下に位置する死海は、地上で最も低い場所です。最深部はさらに377メートルに達します。塩分濃度は約33%で、体が自然に浮かび上がりますが、目に入れると激しく刺激しますので、顔を沈めないよう注意してください。浅瀬のミネラル豊富な泥パックを塗り、淡水で洗い流すと、肌に潤いが残ります。

緑のオアシス、マイン温泉でリラックス
荒々しい砂漠の崖を抜け、ひんやりした空気とヤシの木が迎えるマイン温泉オアシス。聖書時代から王ヘロデが利用したとされるこの地は、熱帯の滝と鉱泉が特徴です。標高の高い地域からの雨水が供給され、湯温は45℃を超えます。マイン温泉ホテル&スパのプライベートプールや、地元の公共浴場でゆったりとした時間を過ごせます。

紅海沿岸でサンゴ礁をシュノーケリング
ヨルダンの紅海岸はわずか20kmですが、ウツボやクマノミ、カラフルな熱帯魚が群泳する美しいサンゴ礁が広がります。アカバ海洋公園では、港やビーチハイウェイからボートでアクセスでき、年間を通じて水温は約25℃、視界も抜群です。夏は陸上の暑さが厳しい点だけ注意が必要です。

ペトラの古代ナバテア人水道を見る
ペトラのナバテア人は卓越した水利技術で知られ、乾いた砂漠でも都市に水を供給しました。主要な水源は8km離れたワディ・ムサ。シーク峡谷の入口付近には、ダムや段々畑、石に彫られた水道が残っており、毎日新鮮な水が都市中心部へと流れ込みました。
ワディ・アル・ヒダンの自然スライドで冒険
マダバに位置するワディ・アル・ヒダンは、黒い玄武岩の渓谷で、ジョーダン・トレイルのハイライトです。3つの滝と自然の水滑り台が形成するプールは、ハイキングやキャニオニング愛好者に人気です。環境保護のため入場人数が制限されているので、事前予約が必須です。

ヨルダン川で聖書の道をたどる
ユダヤ教・キリスト教の両方で聖地とされ、イスラエルの渡し場やイエスが洗礼を受けた場所として知られるヨルダン川。ベタニア・ビヨンド・ザ・ヨルダンでは、古代教会や洞窟の遺構が見られます。上流のダムで水量は減少していますが、春の訪問は穏やかな気候と野花、イースターの祭事が楽しめます。

アズラク湿地保護区で渡り鳥観察
アンマン近郊にあるアズラク湿地保護区は、1978年に保護が始まり、人工泉が作り出す泥炭地と池が鳥類のオアシスとなっています。砂漠フィンチやチェッティーズ・ウォーブラー、ホーピーラジオなど、アフリカとユーラシアを行き来する渡り鳥が集まります。ボードウォークや観鳥小屋で双眼鏡を手に観察しましょう。

ワディ・ラムのロレンス・スプリングでひと息
ワディ・ラムの赤い岩壁の奥に点在する希少な泉のひとつが、T.E.ロレンスが『七つの柱の知恵』で紹介したロレンスの泉です。キャメルや4WDツアーで約15分歩くと、ミントの香りが漂う5平方フィートほどの小さな緑の池に辿り着きます。乾いた砂漠の中で、涼しい水と壮大な景観を同時に味わえる隠れスポットです。




