17世紀のセーラムを体験しよう:対面でもバーチャルでも楽しめる旅ガイド
17世紀のマサチューセッツ、セーラムといえば有名なサレム魔女裁判を思い浮かべる人が多いでしょう。ペーボディ・エセックス美術館(PEM)で開催中の特別展『The Salem Witch Trials 1692』が4月4日で閉幕する今、バーチャルでも実際でもセーラムへの旅を計画する絶好の機会です。PEMのすぐ近くにはサレム魔女博物館があり、対面での見学やツアーが可能です。
セーラムの植民地時代を楽しむのは、日帰りでも宿泊でもOK。宿泊なら、1667年に海の船長が建てた『ダニエルズハウス』がおすすめです。このファースト・ピリオドの住宅は、オープンハーストの暖炉や露出梁、パネル壁など当時の雰囲気がそのまま残っており、2019年に修復・再オープンしました。
歴史散策は、ガイド付きのウォーキングツアー、サレム・オン・ユア・オウンのセルフガイド型モバイルアプリ、あるいは自分で街を歩く自由散策のいずれでも楽しめます。ほとんどのツアーは17世紀のセーラム史を網羅しており、特に『Bewitched After Dark』ツアーは魔女裁判の歴史に特化しています。以下に、対面・バーチャルともに見学できるおすすめスポットをご紹介します。
The Ward House and Quaker Meeting House (PEM)
最初のクエーカー会議所は1688年頃に建てられました。現在の建物は1865年にポスト・メディーバル様式を模して再建されたもので、当時の木組みが一部残っていると考えられます。建築的再現の初期例として興味深い建物です。
The Gedney House

船大工エレイザ―・ゲドニーが1665年に建てたこの住宅は、当初は非対称で、1階に2部屋、上階に1部屋、前向きの切妻屋根の屋根裏部屋がありました。1712年と1800年の大規模改修により外観は大きく変わりましたが、フレーミングやホール・チャンバー、パーラーに見られる初期装飾仕上げの証拠として重要です。
The Narbonne House (Salem Maritime National Historic Site)
1675年に肉屋トーマス・アイヴズのために建てられたナローネハウスは、17~18世紀中産階級の家屋として極めて貴重な例です。
The Samuel Pickman House
1665年築のサミュエル・ピックマンハウスは、ポスト・メディーバルまたはファースト・ピリオド様式の建物で、後のマンション屋根の下に隠れていたことが「発見」されました。原位置に残り、当時の特徴を色濃く残しています。1969年にHistoric Salemが修復し、1983年にペーボディ・エセックス美術館が取得しました。
The Witch House

ジョナサン・コーウィン裁判官(1640‑1718)の住居である『ウィッチハウス』は、1692年のサレム魔女裁判と直接結びつく唯一の建築物として公開されています。
The House of the Seven Gables

商人・船主ジョン・ターナーが1668年にセーラム港に建てたこの住宅は、2007年に全米歴史的ランドマーク地区に指定され、ナサニエル・ホーソーンの1851年の小説『七つの煙突の家』の舞台として世界的に有名です。ツアーは4月2日から再開します。
Pioneer Village

1930年に建設された『パイオニア・ヴィレッジ』は、1630年当時のセーラムを再現した模型です。敷地は3エーカーにわたり、掘り込み住居、ウィグワム、茅葺き小屋、総督官邸など多様な植民地建築が展示されています。料理・薬草の庭や鍛冶屋もあり、17世紀初頭の生活を体感できます。
セーラムには17世紀に遡る2つの墓地があります。チャーター・ストリート墓地は5月1日まで閉鎖中ですが、ブロード・ストリート墓地は現在開放されています。




