壊れやすい世界を映す静物:ナポリで開催中の写真展
夏にナポリを訪れ、アマルフィ海岸やカプリへ向かう途中で、フェリー乗り場からすぐの海辺へ足を運んでみてください。環境問題をテーマにした見事な写真展が開催されています。
NAPLES — 最近、フランス系アメリカ人環境アーティストアン・ド・カルブチアの写真展『One』のオープニングに参加するため、ナポリの海辺にある雰囲気漂う城塞 カステル・デル・オーヴォ を訪れました。中世の石造りの囲いは海風と波音を取り込み、広々としたヴォールト(拱天井)に大型写真が並びます。その視覚的饗宴と、息を呑むようなロケーションは心と頭を刺激します。
展示は全20点の写真で構成され、人類と地球上の多様な気候・生物との永遠の結びつきを描いた力強い瞑想です。砂漠、森林、海、氷原といった極端な環境が映し出され、写真の合間には古い門の隙間に設置された映像スクリーンが、遠隔地での撮影エピソードを語ります。
カルブチアはミラノとニューヨークにも常設ギャラリーを持ち、NYのギャラリーでは学校の子どもたちと気候変動やレジリエンスについて対話する機会もありました。
彼女の作品は、急速に変化する地理への感情的つながりを鮮やかに呼び起こします。「時間の祭壇」と呼ばれる装置を、忘れがたい風景や生き物の中に配置し、観る者に多様な感情を喚起させます。頭蓋骨は永遠のヴァニタス(無常)として、根源的な芸術史のテーマを引き継ぎ、選択と儚さを象徴します。砂時計は環境変化のスピードに対する緊急性を示唆します。
これらの象徴的な道具は、彼女の旅路で常に携帯され、現地で調達した素材(南極のクジラの骨や中東の乾燥したラクダの骨など)と組み合わせて構図の核となります。
展示作品の売上は全額、One Planet One Future という非営利団体に寄付されます。この団体は、写真に写された各国の地域保全とレジリエンス活動を支援しています。
展示の見どころとアクセス
カステル・デル・オーヴォは Via Eldorado 3 に位置し、海辺に面しています。展覧会は 2018年9月30日まで開催中で、平日は 9:00〜19:30、日曜は 9:00〜14:00 に開館しています。城壁の散策や、城の向かい側の広場でのランチと合わせて訪れると、ナポリの魅力を余すところなく体感できます。おすすめは Via Chiaia の Pizzeria Brandi(本場ナポリピッツァ)。近くには考古学遺跡や博物館も多数あり、カプリやソレントへ向かうフェリーも同港から出航します。
ナポリ・アマルフィ海岸のさらなる探索
・Pizza-Free Guide – ナポリのベストフード情報
・Fathom's Guide – アマルフィ海岸とカプリの旅ガイド
・Fathom Favorites – アマルフィ海岸・カプリのホテル、レストラン、ショップ、観光スポット紹介




