スミデロ峡谷:魅力的だが課題もある
概要
メキシコ・チアパス州の人気観光ルート、グリンゴ・トレイル沿いに位置する植民地時代の街サン・クリストバル・デ・ラス・カサス。ここでのんびり過ごした後、東へ約48km(30マイル)離れたスミデロ峡谷へ朝の小旅行を計画しましょう。
見どころ
スミデロ峡谷は、スケールは小さいもののグランドキャニオンに匹敵する絶景が広がります。リムに点在する5つの展望台からは、車で簡単にアクセスできるパノラマビューが楽しめますが、真の魅力はグリジャルバ川のボートツアーです。川はこの峡谷を刻み、全長約35kmの航路はチコアセン・ダムで終点。ダムはメキシコと隣国グアテマラに電力を供給する重要な水力発電所です。
ボートツアーは特におすすめです。川岸の豊かな動植物と、1kmもの高さを誇る絶壁が作り出す壮大な光景は、上空の山々を見上げるだけでも圧倒されます。


峡谷内には多数の滝が点在し、道路からは見えない隠れた名所も多くあります。その中でも有名なのが「クリスマスツリー」と呼ばれる岩の形状。割れ目から流れ落ちる水が苔むした岩に掛かり、まるでクリスマスの枝のように見えます。ボートからの写真でその迫力がよくわかります。



バードウォッチャーにはヘロンやペリカンなどが見られますが、最大6メートルに達する約400匹のワニが生息するグリジャルバ川が最大の見どころです。ボートは安全な位置に留め、ワニに近づかないよう注意しましょう。


残念ながら、川の汚染が問題です。雨季に近隣の村からごみが流れ込み、特に一部の狭い区間では発泡スチロールやプラスチックが集中し、ボートの航行を妨げています。

この光景は自然の美しさと対照的で、保全の重要性を痛感させます。私たちも使い捨てプラスチックを避け、再利用可能な容器を持参するようになりました。過去にはトゥストラ・グティエレスからの下水が流入していましたが、現在は排水ルートが改善されています。環境保護の教訓として、ぜひ訪れて体感してください。

かつて「新・七不思議」候補に選ばれたスミデロ峡谷は、清掃活動や生物多様性専門家の協力で環境改善に取り組んでいます。将来的によりきれいな姿が訪問者と野生動物の両方に恩恵をもたらすでしょう。


実用情報
サン・クリストバルのツアー会社が主催する2時間のボートツアーは、スペイン語ガイド付きで250メキシコペソ(約19米ドル)。途中、風光明媚なチアパ・デ・コルゾでの停泊があります。
車で行く場合は入場料が25メキシコペソ。チアパ・デ・コルゾでは観光客が少ない本格的なローカル料理を楽しめます。





