クラクフ(クラコフ)― 中世の歴史が息づくポーランドの古都
ヨーロッパの有名観光都市と言えば、パリ、アムステルダム、ローマ、ウィーン、バルセロナなどが思い浮かびますが、東欧の宝石とも言える美しい歴史都市、クラクフ(クラコフ)をご存知ですか?かつてポーランドの首都だったこの街は、今もなお輝きを放ち続けています。
クラクフはポーランド随一の旅行先です。古き良き街並みと豊かな歴史、学生や観光客で賑わうカフェやレストラン、見どころがぎゅっと詰まった魅力的な都市です。
首都が400年前にワルシャワへ移っても、クラクフは知的・文化的中心地としての地位を保ち続けています。実際に訪れた私がそう感じたのは、街全体が完璧に調和しているからです。
では、クラクフを旅行リストに加えるべき理由をいくつかご紹介します。
旧市街(Old Town)
歴史が深く刻まれた街だからこそ、見どころが豊富です。特に旧市街エリアは必見です。
バルビカンとフロリアン門
北へ進むと、14世紀・15世紀に建てられたバルビカンとフロリアン門が姿を現します。第二次世界大戦の空襲をも耐えた貴重な遺構で、市は保存に力を入れており、見学価値があります。
旧市街広場(Rynek Główny)
ポーランド語で「Rynek Główny」と呼ばれるこの広場は、ヨーロッパ最大級の中世広場です。ゆっくり歩きながら、広場の壮大さを体感してください。
布商館(Sukiennice)
広場の中心にそびえる布商館は、14世紀に王が織物取引の場として建設した歴史的建造物です。1階はショップや19世紀ポーランド美術のギャラリー、上階は博物館として利用されています。
マリア教会(聖母バシリカ)
1320年に建てられ、15世紀に改築された聖母バシリカは、塔が二つあるのが特徴です。かつては見張り塔として使われ、現在は毎時鳴らされる「ヘイナウ・マリアンキ」の号笛を聴くことができます。
ワヴェル城(Wawel Castle)
11世紀から12世紀にかけて建設が始まり、カシミール3世の時代に木造から石造へと改装されました。14世紀後半にヤドヴィガ王妃が再建し、16世紀にはさらに近代化が施されました。
重要:シーズン中はチケットが早朝から完売することがあります。確実に入場したい方は、事前にオンラインで購入することをおすすめします。
ワヴェル大聖堂
ワヴェル大聖堂は、ポーランド王や皇帝の埋葬地です。14世紀までさかのぼる王族の墓や、国の英雄・詩人・革命家・将軍の墓が点在しています。レフ・カチンスキー大統領の墓もここにあります。
ワヴェルのドラゴン(Smok Wawelski)
城の周辺には、ワヴェル山のドラゴン伝説にちなんだドラゴン像があります。毎10分ごとに本物の炎を吹き上げるので、時間があればぜひ見守ってみてください。
ヒント:ドラゴンが火を吹く瞬間は見逃さないよう、ベンチに座って待つと良いでしょう。
アウシュヴィッツ(Auschwitz)
クラクフから車で約1時間の場所にあるアウシュヴィッツ=ビルケナウは、訪れる価値がある重要な歴史遺跡です。第二次世界大戦中にナチスが設置した死刑収容所で、約110万人が命を落としました。決して忘れてはならない歴史を体感してください。
アウシュヴィッツは実は3つのキャンプに分かれています。
- Auschwitz I – SS本部として機能し、残虐実験が行われた場所。現在は博物館として公開。
- Auschwitz II(ビルケナウ) – 最大規模の収容所で、ガス室や過酷な生活環境により多数の犠牲者が出ました。
- モノヴィッツ(Buna) – 主に強制労働キャンプとして使用され、現在は跡形もありません。
ヴィエリチカ塩山(Wieliczka Salt Mine)
ユネスコ世界遺産に登録されたヴィエリチカ塩山は、観光客向けに開放された唯一の塩山です。クラクフからバスでアクセスでき、地下327メートル、全長287キロに及ぶ坑道を探検できます。美しい地下礼拝堂やレストランなど、まるで別世界のような光景が広がります。
その他の魅力
クラクフにはまだまだ魅力が溢れていますが、ここでは主要なポイントだけをご紹介しました。実際に足を運んで、街の雰囲気を自分の目で確かめてください。
コストパフォーマンスの高さ
ポーランド全体が手頃な価格帯です。レストランの食事は20〜50ズロチ(約5.5〜14米ドル)、宿泊はドミトリーで15米ドル前後、プライベートルームでも50米ドル程度で快適に滞在できます。
バー&レストラン
街中には個性的なバーやレストランが多数あります。ポーランドの伝統料理ピエロギやソーセージスープは必ず味わってください。肉入りだけでなく、ブルーベリー入りのデザートピエロギも絶品です。




