スファックス旧市街で体験すべき9つの魅力
観光客にあまり知られていないものの、スファックスはチュニジアで最も古く、面積は小さいメディナ(旧市街)を有しています。約1200年の歴史を持つこのエリアは、歴史的建築や活気ある市場、本格的な食堂、豊かな地元文化が息づく、歴史好きや食通にとって必見のスポットです。

かつては昼間だけの商業エリアとされ、夜は足を踏み入れないのが常識でしたが、2011年のチュニジア革命以降、地域団体の取り組みにより大きく活性化。千年を超える城壁や伝統的な建築、職人の工房が並ぶ中で、ショッピングや食事、文化体験が楽しめるようになりました。
以下は、メディナの本質に迫るおすすめの過ごし方です。

1. メディナの喧騒を眺めながら屋上カフェでくつろぐ
近年の再開発で、温かみのあるインテリアが特徴のカフェが続々オープン。男性専用の伝統的な喫茶店とは違い、誰でも気軽に入れる空間です。例えば、唯一のヘリテージホテルである Dar Baya では、木と籐(わた)で作られた座席が並ぶ屋上テラスがあり、ストーリーテリングやライブミュージックのイベントも開催されます。朝のコーヒーで市場の活気を感じ、夕暮れにはテラコッタの屋根群を見下ろす絶景が楽しめます。
Café Kemour は石造りの店内にランタンが灯り、複数階にわたるテラスからメディナ全体を見渡せます。特にミントティーは、地元の人々が集う人気メニューです。

2. 本格的なチュニジア料理を味わう
昼食時になると、地元の労働者が集まる食堂が賑わいます。タイル張りの階段を上がった先にある Dar Bellaaj では、季節ごとのメニューが提供され、トマトベースのシャクシュカやクスクスが特におすすめ。ベジタリアン向けの料理も充実しています。
大理石の中庭に鮮やかなジレッジタイルが敷かれた Adar Lekbira では、冬の朝食にザクロシリアルやハチミツがかかったベニエ、オリーブオイルのパン、セサミと砂糖で作るシャーミャが提供されます。
新鮮な魚介類が自慢の Restaurant Chouaib Le Pêcheur は、タイルで装飾された店内と共に、地元漁師がその日捕れたばかりの魚を使用した料理が評判です。

3. 保存状態の良い歴史的住宅を訪れる
17世紀に建てられた Dar Jellouli は、現在は地方民芸美術館として公開されています。天窓から差し込む光が中庭を照らし、T字形の部屋には彫刻が施された木製パネルや、金・黒・深紅の彩色天井、アンダルシア様式のタイルが配されています。展示は、日常生活(料理・入浴・衣服)に加えて、民族衣装、油彩画、イスラム書道など多岐にわたります。

4. ガイド付き散策で隠れた物語を探る
ローカルフォトグラファーの Houcem Boudaya(Hello Tunisia) が企画する散策ツアーでは、メディナの歴史を歩きながら学べます。彼の「Beb Jebli」プロジェクトは、スークや香辛料市場、木焼きのラフィフパンが有名な Abdennadher Bakery などを巡ります。職人が靴やローブ、オリーブ木の道具、楽器、彩色されたチェストを作る様子も見学できます。

5. カラフルで本格的なスークで値切り交渉
メディナ内には20以上のスークが点在し、観光客向けの安っぽい雑貨はほとんどありません。9世紀創建の Souq Erbaa は織物が中心、Souq Dhahab は銀製品や木工品、Souq Kamour は香料やハーブ、Souq Khayata は裁縫道具、Souq Kriaa は家庭用品を扱い、赤レンガのアーチが印象的です。
かつて商人の宿泊所だった Funduq El Haddadine は、現在は女性起業家のハンドクラフト展示スペースとして利用され、衣類やスイーツ、インテリア雑貨が販売されています。




