雲南で混雑を避けるおすすめの町・村
中国南西部の雲南省は、白族・彝族・納西族など多彩な民族文化が息づく地域です。雪を頂く山々に囲まれた歴史的な古镇や、活気ある市場で味わえる屋台グルメは旅行者に人気です。しかし、観光客が集中しがちなスポットを避け、現地の本当の魅力をゆっくり堪能したい方に向けて、混雑が少なくおすすめできる町・村をご紹介します。
シアシ (Shaxi)
山々に囲まれた肥沃な河谷に位置するシアシは、かつての茶馬古道の重要な宿場町でした。馬やラクダが茶葉や塩、さらには仏教・キリスト教の教えを西南部からチベット経由でインドへ運びました。現在も金曜の朝市は賑わい、近くの谷から来た白族や高原部の彝族が集まります。通りでは麺類や蒸しパンを手軽に食べながら、日用品の交渉が行われます。

シアシ旧市街の西灯街(Sideng Jie)では、何世紀も前から続く土壁の家屋が狭い路地に並びます。カフェやゲストハウス、ブティックホテルが少しずつ増えても、町全体のゆったりした雰囲気は変わりません。馬に乗った地元のカウボーイが広場へ向かう姿や、色鮮やかな星教寺の近くでくつろぐ警官、日向ぼっこする猫や犬を見ることができます。
白族料理を本格的に味わいたいなら、シドン街広場にあるオレンジレストランへ。英語メニューもあり、国内外の旅行者に人気です。
白沙 (Baisha)
麗江古城は国内外から毎年数千万の観光客が訪れますが、北へ約10km離れた静かな白沙は別世界です。玉龍雪山(Yulong Xueshan)の壮大な景観を背に、自転車で訪れると混雑した古城から離れ、ゆったりとした街並みが広がります。

納西族の音楽家が演奏する「白沙西楽」は、独特の古典様式です。近くの白沙納西刺繍院では、伝統的な刺繍技術が保存・展示されています。徒歩圏内には、チベット仏教の影響を受けた壁画が50点以上残る古寺があり、桜が咲く季節は特に美しいです。
石畳の通りには、地元の小さな食堂や肉屋、香辛料店、骨董品店が点在し、エスプレッソやWi‑Fi、フレッシュジュースを提供するカフェも徐々に増えています。納西の宝石のような町で、さりげないモダン化を楽しめます。
喜州 (Xizhou)
洱海(Erhai)湖の南端に位置する大理古城は観光客で賑わいますが、北へ18km離れた喜州は穏やかな白族文化体験ができる穴場です。週末は伝統衣装で訪れるカップルが多く、平日ならゆっくりと市場散策や20世紀初頭の豪華な邸宅・寺院、路上で売られるババ(白族の塩味パンケーキ)を楽しめます。

宿泊は、かつての茶馬古道の家屋を改装したリンドン・センターが人気です。蒼山の麓に位置し、4つの中庭を持つブティックホテルで、長年雲南に暮らすブライアン&ジーン・リンドン夫妻が運営しています。1939年築のリンドン・コモンズ邸も復元され、ゲストルームや庭園レストラン、職人ベーカリーが利用できます。
関渡 (Guandu)
昆明は空港や大型ショッピングモール、メコン川への経済発展計画で賑わう大都市ですが、南へわずか8kmの関渡は小さな村で、雲南各省から来た新参者に田舎の原風景を提供します。

週末になると西双版納(Xishuangbanna)から来た傣族、北西部のチベット族、そして大理から来た白族が集まり、粗いスピーカーから流れるカラオケや伝統楽器の音色が橋や運河の上で響き渡ります。
食べ物好きにはたまらない、唐辛子をまぶしたイカやスパイシーなムスリム系羊肉串、そして雲南名物の「過橋麺(Crossing the Bridge Noodles)」を味わえる多彩な屋台が並びます。
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