21世紀の中国旅行のための実用ガイド
中国、通称「中華人民共和国」は世界で最も急速に変化している国のひとつです。経済は伸び続け、住民はテクノロジーに精通した現代的な暮らしを送っています。一方で、驚くほどの対照的な光景が共存する不思議な国でもあります。
たとえば、内モンゴルの辺鄙な農村でも3G以上の高速通信が利用でき、給水設備がなくてもスマホは快適です。ATMや銀行は至る所にありますが、クレジットカードが使える店はまだ限られています。高級ブティックホテルのすぐ隣に、設備が劣悪な宿泊施設があることも珍しくありません。
写真:ロバート・S・ドノバン/CC BY 2.0 – 現代的な上海の風景
こうした矛盾があるものの、中国はテクノロジーの最前線が至る所に広がり、日々急速に前進しています。ここでは、21世紀の中国をスムーズに旅するための専門家向けヒントをご紹介します。
中国の銀行口座を開設する
中国では現金が依然として主流です。人民元は多くの外貨に対して有利な為替レートが適用されるため、旅行中は多額の現金を持ち歩くことになるでしょう。ホテルや店舗の多くは外国のクレジットカードを受け付けず、Cirrus や Plus のカードでATMから引き出すと手数料が高く、レートもあまり良くありません。
長期滞在の場合、現地の銀行口座を作るのが意外に簡単で便利です。北京や上海の空港には、中国銀行、農業銀行、工商銀行といった大手銀行があり、英語対応の窓口があります。手続きは約30分で完了します。
写真:EnigmaHuang/CC BY-SA 2.0 – 中国銀行の窓口
「Wǒ yào kāi zhànghù.」(我 要 开账户)と伝えれば、スタッフが用紙の記入を手伝い、すぐにATMカードを発行してくれます。ホテルの住所を入金先として登録すれば、現金の入金も可能です。カードは銀聯(UnionPay)ネットワークのATM、スーパーマーケット、ホテル、店舗で利用できます。ただし、他省への引き出しには手数料がかかります。ATMのメニューは英語表示があるので安心です。
その他の金融・現金に関するヒント
出発前に、母国にある中国銀行の支店で銀聯対応口座を開設しておくと便利です。
ATMを利用する際は、カードが Plus または Cirrus に対応しているか確認しましょう。キャッシュ・アドバンス手数料を避けるため、クレジットカードに旅行資金を事前にチャージしておくのも手です。
デバイスは必ず持参する
カフェやホテルでは無料Wi‑Fiが広く提供されています。スモークの漂うインターネットカフェを利用せず、スマートフォン、タブレット、ノートパソコンを持ち込むと快適です。長時間の移動に備えてゲームや電子書籍をダウンロードしておくと便利です。オフラインでも使える中国語‑英語辞書アプリ「Pleco」(pleco.com)は必携です。
軽量なウルトラブックやポータブルキーボード、モバイルバッテリーも忘れずに。必要に応じて USB‑to‑LAN アダプタを持っていくと有線接続が可能です。
写真:Cory M Grenier/CC BY-SA 2.0 – 中国のカフェで見られるWi‑Fi環境
通信環境を確保する
ローミング料金を抑えるため、空港で現地SIMまたはデータ専用SIMを購入しましょう。デバイスがSIMロックフリーであることを事前に確認してください。北京・上海空港の China Unicom カウンターでは英語でのサポートがあります。プランはデータ・通話・SMS がセットになっており、価格は変動するので最新情報をチェックしてください。
データ専用プランは 6 GB/年 といった長期タイプもあります。グループで旅行する場合は、3G/4G ホットスポットやスマートフォンのテザリングを活用すると便利です。ASUS のポータブル Wi‑Fi ルーター(例:WL‑330NUL)は LAN ポートを Wi‑Fi に変換でき、現地の有線インターネット環境を有効活用できます。
質の高いイヤホンまたは耳栓を持参
長距離バスや列車のエンターテイメントは音量が大きく、睡眠の妨げになることがあります。中国では耳栓が手に入りにくいため、耳栓を自分で持参するか、カナル型イヤホンで周囲の雑音を遮断しましょう。
高速鉄道を利用する
D字・G字クラスの高速列車は時速200〜300 kmで走り、清潔で快適です。北京や上海といった主要都市を結び、所要時間を大幅に短縮できます。時刻表は chinatrainguide.com で確認できます。
写真:Sean Savage/CC BY-SA 2.0 – 中国の高速列車
グレート・ファイアウォールを回避する
中国本土では多くのソーシャルメディアや海外サイトがブロックされています。出発前に信頼できる VPN をインストールし、設定方法を確認しておきましょう。VPN サービスは定期的に規制が変わるため、最新の情報をチェックすることが重要です。
本稿は Lonely Planet の執筆者であり、テレビ司会者・ガジェット専門家でもある Shawn Low が中国現地で執筆しました。最新情報は Twitter の @shawnlow をフォローしてください。




