ジャマイカ・レゲエの聖地:ランディーズ・レコード店の魅力
ジャマイカのハングアウト、音楽、マリファナ、ビール――Numero Groupの社内音楽ライター兼レコード収集家、ジョン・カービーが語るすべての魅力。
キングストンの街とレコード店
ジャマイカ好きなら、首都キングストンは外せない都市です。中心部に足を踏み入れれば、レストランやマーケットだけでなく、私が訪れたのはレコード店です。ノースパレード周辺は、まさにジャマイカ版のアビーロードとアポロ・シアター、そしてモータウンが交差する場所。残っているレコード店は少ないですが、その中でも最も伝説的なのがランディーズ(Randy's)です。
1950年代にヴィンセント・チンが創業し、現在は息子のカールが経営、兄のクライブはニューヨークのVPレコードを率いています。ランディーズは単なる店ではなく、数多くの名作が生まれた“聖地”。300〜400円程度で、世界で最も愛される“草を吸う音楽”の原盤に触れられます。店内は島の“余剰”ビニールが漂うドリフトネットのようで、ルーツレゲエからロッカー、ダンスホール、80年代のデジタル・オーディオまで幅広く取り扱っています。ボブ・マーリー美術館がレゲエのグレイスランドなら、ランディーズはミシシッピ州ツピロのショットガン小屋のような存在です。
ジャマイカ音楽の驚き
レゲエは日々、ありとあらゆる瞬間に創られています。オートチューンされた“Nightshift”のカバーから“One More Night”まで、ポップとレゲエの融合が常に起きています。T‑Painの楽曲さえも、自然の美しさと共鳴する瞬間が訪れるでしょう。奇妙に思えても、そこには完璧なハーモニーがあります。
最も価値のある音楽投資は、CD‑Rミックステープをできるだけ多く購入することです。ディスクマンに収まるだけのテープは、旅行のサウンドトラックを思い出させてくれる貴重な宝石です。ジャマイカらしい掛け声や“BOOM BLASS!”といった新たなお気に入りフレーズも手に入ります。広告すらミュージカルのように聞こえるのがこの国の魅力です。

レコードを掘り出す様子。
マリファナとビール
マリファナは依然として違法ですが、実際にはほとんど取り締まられません。味はイマイチですが、千のレゲエキャリアを生んだ“草”であることは確かです。アルコールで例えるなら、地球上で最も冷たく、重要で、味が独特なビールに似ています。
一方、レッドストライプはフレッシュさが命。ライトジンジャーなどの限定フレーバーも登場し、まだインターネットに写真が残っていないほどです。ラムに関しては、インディーズはほとんど存在せず、代わりに“water boot”(蒸留所の従業員が靴に忍ばせたスピリッツ)と呼ばれる裏技が語られます。アップルトン・ラムはフレッシュフルーツジュースとして、クラッシュアイスは滞在中の水分補給と酔いを同時に叶えてくれます。賢く飲めば、夜ごとにほぼ費用はゼロです。
ランディーズの所在地
Randy's
17 North Parade
Kingston, Jamaica
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