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性的アイデンティティ、ネイティブアメリカン、そして砂漠のビューティーコンテスト

数年前、Kickstarterのディナーでモリー・スルノと出会いました。彼女は才能ある写真家であり、鋭いキュレーター、そして文化をつなぐパワフルな存在です。最近、彼女は映画監督としての新たな挑戦に取り組んでいます。アリゾナで開催されるネイティブ・アメリカン・トランスジェンダー・ビューティーページャントを題材にしたドキュメンタリー『Two Spirits』の制作です。(公式サイトは未公開)本稿では、プロジェクトへの関わり方や、制作過程で撮影したポラロイドシリーズ『The Glittering World』の一部をご紹介します。

プロジェクトの背景

アーティストでもキュレーターでもある私の作品は、主に美学と文化的儀式に焦点を当てています。ジェンダー、記憶、パフォーマンス、セクシュアリティ、そして人類学が儀式の中でどのように機能するかに関心があります。

数年前、オンラインでページャントのフライヤーを見つけました。トランスジェンダーのネイティブ・アメリカン女性3人の肖像と名前、部族が掲載されており、そこに記載された電話番号に電話をかけました。ページャントのディレクター、トゥルーディ・ジャクソンと親しみやすい会話を交わしたのがきっかけです。その後の即興の取材旅行が、深い友情と大規模な作品群へと発展しました。

『The Glittering World』と写真から映像へ

このプロジェクトは、フェニックスで開催される年2回のページャントを舞台にしたポラロイドシリーズ『The Glittering World』として始まりました。出場者たちからは、トランジションや儀式、売春・依存・虐待から抜け出すための闘いといった壮大なストーリーを聞きました。これらの語りは、写真を映像へと昇華させるインスピレーションとなりました。

作品の色彩は、デジタル・グリッチを再現するために自作したコードによるものです。フォーマットが過剰になると一瞬だけ現れる「裂け目」のような現象を意図的に再現し、物質的現実から離れた幻想的な空間を演出しています。

性的アイデンティティ、ネイティブアメリカン、そして砂漠のビューティーコンテスト

性的アイデンティティ、ネイティブアメリカン、そして砂漠のビューティーコンテスト

『Two Spirits』のスチル映像

非線形ドキュメンタリー『Two Spirits』

身体・ジェンダー・セクシュアリティをパフォーマンスとして捉える私のアプローチは、断片的で非線形な構成のドキュメンタリーへと結実します。ビューティーコンテストの準備過程を多層的に切り取ることで、観客に新たな視点を提供したいと考えています。年内の完成を目指しています。

砂漠への想い

私は常に砂漠に魅了されてきました。西海岸を離れて10年が経ちますが、文化的な緊張感や欲求は作品に繰り返し現れます。子供時代はカリフォルニアのパームデザートに住む祖父母の家へ週末旅行に出かけ、ガラガラヘビやランナーズ、サボテンと触れ合いました。乾燥した風景が持つ幻想と蜃気楼は、現実と想像、内と外、男性と女性、古代と現代の衝突を探求する私の実践に深く根ざしています。

BEHIND THE SCENES

The Glittering World – モリー・スルノ撮影のポラロイド作品

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