東京中心部に佇む豪華旅館「星のや東京」体験レポート
東京で初めての高級旅館ステイは期待以上でした。Fathom編集者のBerit Baugherが話題の新ホテルにチェックインしました。
東京――最近日本を訪れた際、星のや東京に宿泊しました。このホテルは、伝統的な旅館(ryokan)をモチーフにした、都心で最も注目されている新しいホテルのひとつです。84室だけの静かな空間は、東京の喧騒から離れた別世界のよう。従来の旅館は質素で共同バスルームや空調なしが普通ですが、星のや東京はシンプルさを保ちつつ、ラグジュアリーな演出で都会の旅館とは一線を画しています。
ホテルに足を踏み入れると、すぐに心が落ち着きました。香り高い線香とやさしい和楽器の音が流れ、ロビーの代わりに畳が敷き詰められた部屋と竹・サイプレスの箱が並ぶ壁が迎えてくれます。季節感あふれる小さな祭壇には果物やキャンドル、花、うちわが飾られ、秋を讃えています。旅館らしく靴は脱ぎ、専用の収納に預けます。フロントでのチェックインはなく、案内されたフロアへ直行。宿泊客は客室・ロビー・レストラン・温泉のある数フロアだけにアクセスでき、プライバシーと静寂が保たれます。
部屋の準備ができるまで、24時間営業の「お茶の間」ラウンジで過ごしました。季節の茶葉やおにぎり、せんべい、酒、雑誌や新聞が揃い、スタッフがサポートしてくれます。初めて飲んだ甘酒は甘酸っぱく、冬や儀式でよく飲まれる日本の発酵米飲料です。
私は桜(Sakura)ルームに宿泊。低めの木製家具と畳、竹のクローゼットが配置され、壁はピンク・クリーム・グレーの柔らかな色合いです。部屋の至る所に木の枝や土鍋といった自然素材がアクセントとして置かれています。旅館が提供する着物、パジャマ、靴下を着用でき、部屋でパジャマを一日中過ごすことができるのは大きな特典です。障子越しに見える窓の外は、東京の高層ビル群が広がる光景で、遠くの山里ではなく都会の真ん中にいることを実感させます。
日本の入浴文化は深く、血行改善や疲労回復に効果があるとされています。部屋には大きな浸し湯が備えられ、プライベートに温泉を楽しめます。冒険心旺盛な旅行者には、最上階にある男女別の温泉(onsen)が見どころです。内湯から屋外の露天風呂へと続き、ホテル地下の熱湯源から高アルカリの湯が引き上げられます。浴衣や水着は不可で、文字通りの裸浴となりますが、恥ずかしがり屋の方は深夜2時頃に上がるとほとんどの日本人宿泊客が就寝しているため、プライベートに楽しめます。
訪問時はレストランは営業していませんでしたが、ルームサービスの朝食は見た目も味も抜群でした。特に和風ブレックファストは、インスタ映えする美しさと繊細な味わいが両立しています。
部屋を予約する
1泊あたり700ドルから。ご予約はこちらから。

ホテル外観は、着物に伝統的に用いられる小紋柄の金属格子で覆われています。

入館時に靴は脱ぎ、竹とサイプレスのエレガントな収納に保管されます。

季節を祀る小さな祭壇。写真:Berit Baugher。

桜ルーム。障子と低めの家具が和の雰囲気を演出します。
チェックイン
所在地
高層ビル群の隙間に位置し、皇居東御苑からすぐ、東京駅まで徒歩10分。
ホテルのスタイル
日本の伝統に敬意を払いながら、控えめで上品なデザイン。
おすすめの利用客層
ビジネス出張者、カップル、少人数家族、ソロ旅行者。子どもも歓迎。
施設概要
フランス・日本料理の浜田紀之シェフが手掛ける10席レストランとルームダイニング。ロビーはイベントスペース兼ショップで、和楽器の演奏や、三角キャンディや「せんべいブロス」の米菓が販売されています。17階の温泉はホテル地下の熱湯を使用し、春には旅館スタイルのスパがオープン予定。Wi‑Fiは無料で安定しています。
客室数
84室、17階に分散。
客室設備
着物・パジャマ・靴下、テレビ兼鏡、Bose Bluetoothスピーカー、深い浸し湯、遮光カーテン、ハイテクTOTOトイレ、電気ケトル付き小さな茶ステーション、各種茶葉と陶器カップ。全フロアに24時間営業の「お茶の間」ラウンジがあり、季節の茶やおにぎり、酒、雑誌・新聞、スタッフが常駐。
デメリット
場所はやや不便ですが、丸の内や銀座といった人気エリアへは徒歩圏内です。
際立つポイント
日本のホテルに共通する、スタッフのきめ細やかなサービスは抜群。到着時のポーターから「お茶の間」の担当者まで、全員が親切でプロフェッショナルです。
知っておくと便利な情報
予約時に日本人コンシェルジュを利用すると、レストランやツアー、レンタカーなどの手配がスムーズです。多くの店舗は現地コンシェルジュ経由でしか予約できません。

見逃せない和風ルームサービスの朝食。写真:Berit Baugher。

温泉はホテル地下の熱湯源から引き上げた湯を使用。

ロビーには日本各地のセレクト商品を扱うショップがあります。
チェックアウト
周辺エリア
千代田区の中心に位置し、皇居や多くの官庁が集まる落ち着いた街です。星のや東京は大手新聞社や金融機関が立ち並ぶ大手町エリアにあります。
近隣でできること
大手町自体は観光スポットが少ないため、皇居東御苑を散策したり、丸の内で食事・ショッピングを楽しむのがおすすめ。東京駅の「ラーメン横丁」では行列の短いお店を選んで本格ラーメンを堪能できます。デザイン性の高い日本の雑貨が揃う「KITTE」や、伝統工芸の「中川正七商店」、顔料石鹸の「北陸草水」、ネイルオイルの「Uka」などが訪れる価値ありです。
秋葉原へは徒歩30分、地下鉄で20分で行けます。電気街はオタク文化の極致で、アニメ・マンガ・ゲーム・メイドカフェがひしめく東京版タイムズスクエアです。
さらに注目すべき情報
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