サントリーニ:夢のような楽園

災害から生まれた絶景
災害の余波で形作られたサントリーニは、大人の心に子どもの頃の夢を呼び覚ます力があります。
初めての訪問(10年前)
大学を卒業したばかりの21歳で、旅行雑誌の写真に憧れたサントリーニへ向かったとき、まるで未踏の地図に足跡を刻むような期待感に胸が高鳴りました。
フェリーで島に近づくと、300メートルの崖に張り付く階段状の家々とドーム型教会が、夕暮れの淡いパステル色に輝き、まるで絵はがきの中に入り込んだかのようでした。
数日間の体験
ネア・カメニの火山クレーター周辺の黒い岩を登ったり、オイアのビザンチン教会で香をたかれたり、先史テラ博物館で3600年前の壁画を鑑賞したり、パリア・カメニの温泉でパドルボートに乗ったりと、毎瞬が奇跡のようでした。

島が与える幻想
サントリーニはその美しさがあまりに圧倒的で、現実として捉えるのが難しい場所です。ハイキングし、ワインを味わい、地元の人々と語り合ううちに、心の中に残るのは「夢」や「神話」だけになることがあります。
トリトンがポセイドンの息子に与えたと言われ、さらには本物のアトランティスだと伝えられるなど、数多くの伝説が語り継がれています。
二度目の訪問(2年後)
旅行で疲れが出ていた私は、サントリーニの完璧さにやや飽き気味になっていました。完璧に整った街並みや、世界的に有名なオレンジとピンクの夕焼けは、まるでテーマパークのように感じられました。
現地の声
メンフィス出身のクレイグ・ウォルザー氏は、サントリーニ唯一の英語書店「Atlantis Books」(パリのシェイクスピア&カンパニーをモデルに)を12年間経営しています。彼によれば、訪れる大人は「知的でありながら赤ん坊に戻る」ほど感動し、美しさに圧倒されてカメラ片手に次々と小さな光景に目を奪われるといいます。
三度目の訪問――本当の姿へ
三度目の単独旅行で、私はようやく表面的な美しさを超えて、島が何故そこまで魅了するのかを理解し始めました。




