メッソロンギ:英雄とフラミンゴ、ボッタルガ

はじめに
アテネから車で約3時間、観光客にあまり知られていないギリシャ革命の聖地・メッソロンギへ。歴史好き、グルメ、自然愛好家、そして本物の体験を求めるすべての旅行者に魅力が詰まっています。
豊かな歴史
メッソロンギは1821年のギリシャ独立革命と深く結びつく街です。特に「エクソドス」と呼ばれる劇的な脱出作戦は、1826年4月10日のオスマン帝国の長期包囲の末、数千人の市民と兵士が街を離れようとして虐殺された出来事です。軍事的成功は得られませんでしたが、国際的な同情を呼び、戦局を有利に導きました。
英雄と記念碑
街中には独立戦争の英雄マルコス・ボツァリスの墓や、数多くの指導者像が点在しています。ロンドン出身の詩人・バイロン卿が高熱で倒れた場所に建てられたバイロン記念碑や、ギリシャ国歌の作詞者ディオニシオス・ソロモスが未完の詩で讃えた「自由に包囲された者」への慰霊碑も見られます。
旧市庁舎は現在、ギリシャ革命をテーマにした歴史・美術館(市立美術館)として利用されています。また、バイロン研究の国際拠点「メッソロンギ・バイロン協会」や、1826年の脱出作戦で警備隊長を務めたタナシス・ラジ=コツィカスの旧宅を利用した「ディエクソドス文学芸術センター」も注目すべき施設です。前者はバイロンの生涯と作品を深く掘り下げ、後者は1821年以降の史料を展示しつつ、現代のテーマ展も定期的に開催しています。
自然の美しさ
メッソロンギはギリシャ唯一、徒歩や自転車で簡単にアクセスできるラグーンがある町です。ラグーンはラムサール条約で保護された湿地で、270種以上の鳥類が生息しています。ダルマチアペリカンやヘロン、フラミンゴなどが間近で観察でき、まさに別世界の光景です。
19世紀に築かれたラグーン横断道路をたどれば、木造の高床式漁小屋「ペラデス」や、浅瀬用の正方形網「スタフノカリ」を張った優雅な木製ボート「ガイテス」を見ることができます。特に夕暮れ時は、漁師やサイクリスト、写真家、詩人たちが集まり、ロマンチックな「夕暮れのショー」を楽しむ最高の瞬間です。
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