アッパーガルフ・カリフォルニア湾・コロラド川デルタ生物圏保護区
概要
絶滅危惧種であるトトアバや、世界最小のクジラであるバキータなど、希少な固有種の保護を目的とした生物圏保護区です。カリフォルニア湾上部とコロラド川デルタが含まれ、驚異的な生物多様性を誇ります。
位置と気候
保護区はカリフォルニア湾北部に広がり、ソノラ州とバハ・カリフォルニア州の領域にまたがります。広大な平野が緩やかに傾斜し、乾燥で高温、年間降水量は極めて少ないのが特徴です。
生物多様性
1993年に自然保護区に指定されたこの地域は、934,000ヘクタール(約2,300,000エーカー)に及びます。そのうち60%以上が海洋生態系で、哺乳類18種、沿岸・海洋魚類149種が生息し、数種は固有種です。
陸上では哺乳類29種、定住・渡り鳥315種、植物358種が確認されており、最低でも15種が固有種です。メキシコの法律では、リスクにある50種の固有種に特別保護が与えられています。
保全状況と国際的評価
UNESCOは2005年にカリフォルニア湾諸島と共に本保護区を「人類の自然遺産」に登録しました。しかし、トトアバの違法取引に伴うバキータの個体数減少を受け、2019年に「危機に瀕した世界遺産」として再評価されました。
人間活動と居住地域
保護区内には約78,000人が暮らしており、小規模な農村集落と3つの都市部(バハ・カリフォルニア州のサンフェリペ、ソノラ州のサンタクララ湾、プエルト・ペニャスコ)に分布しています。




