ゼンポアラ(ヒダルゴ州)と歴史的名所の紹介
歴史的背景
16世紀中頃、ゼンポアラ、サクアラ、テキシルパン、トラキルパンの4つの町が集まり、全聖者会衆(Congregación de Todos los Santos)を結成しました。その中心は現在ヒダルゴ州ゼンポアラの中心広場で、パチュカ市から30km離れています。
中心広場の正面には、フランシスコ修道士が1570年から1585年にかけて建設した「旧全聖者修道院」(Ex Convento de Todos los Santos)があります。プラテレスク様式の外観を持ち、鐘楼の高い塔と二つの大きなアーチがある開放的な礼拝堂、そして教会と修道院が併設されています。
この宗教施設は、ゼンポアラの主要観光名所である「パドレ・テンブレケの水道橋」(Acueducto del Padre Tembleque)と関連しています。この水道橋は2015年にユネスコの世界遺産に登録されており、宗教建築は保護区域内に位置しています。
ハシエンダ・カサ・グランデとツアー
旧修道院の隣には「ハシエンダ・カサ・グランデ」があります。この地域で唯一、プルケ(伝統的なアルコール飲料)を生産しなかったハシエンダで、所有者のエンシソ家は別のハシエンダ「ロス・オリヴォス」でプルケの製造に専念していました。
カサ・グランデは宿泊施設として機能し、パンやキャンドル、石鹸、そして自家菜園で育てた野菜を販売していました。訪問者はヨーロッパ直輸入の家具で装飾された壮麗な部屋を見ることができます。
ツアーでは、19世紀のキッチンや浴室、図書室、馬蹄形のテーブルが特徴的な食堂、寝室、礼拝堂などを巡り、時間旅行を体験できます。実は、セサレオ・エンシソが現在のゼンポアラ中心広場の用地を寄付した人物です。
中心広場とモニュメント
中心広場の真ん中には「ピコタ」または「ロロ」と呼ばれるモニュメントがあります。基部にジャガーの彫刻、上部の柱頭に四頭のライオンが配されており、ゼンポアラの年代記によれば、四つの会衆町の境界を示すと同時に、公開処刑の場としても使用されたと伝えられています。
最後に、ゼンポアラで見逃せない観光スポットのひとつが「ラ・グアダルパナ」ベーカリーです。70年以上にわたり、甘いパンを提供し続けており、訪れる人々を魅了しています。

