ビッグレイクで忘れられない思い出を作る

春先の寒さと出発
ローカルの話では、3月下旬のルイジアナでは45度でも異常に肌寒く感じるそうです。寒冷前線が通過し、風向きは南寄りから北寄りへと変わり、テキサス・パンヘッドルの基準ほど強くはないものの、確かに冷たい風が吹いていました。
ホテルを出てから20分ほどで、ペリカン・ポイント・ロードにあるビッグレイク・ガイド・サービスの集合場所に到着します。地図上では「カルカシウ湖」と表記されていますが、地元の人はシンプルに「ビッグレイク」と呼んでいます。
湖の広大さとガイドとの出会い
ドックでガイドのブライアンと挨拶を交わすと、背後に朝日が昇り始めます。西側の遠くの岸はかすかにしか見えず、湖の広さが実感できます。この汽水性の河口湖は約5万エーカーに及び、平均水深はたったの3フィート(約1メートル)。赤魚や斑点トラウトが豊富に生息しています。
朝の釣り開始
ブライアンはセンタ―コンソールボートを滑り台のように水面に投入し、私たちは朝の好スポットへと滑ります。日の出から30分ほどで冷気が肌に刺さり、ジャケットがなくてもフロントガラスの裏で身を守ります。
ボートが止まると、ブライアンは水面に浮かぶ油膜を指さしながら「ここが赤魚の餌場だ」と説明します。私たちはエビに似せたソフトプラスチックジグを砂地や牡蠣ベッドの上でバウンドさせ、投げ込みます。
天候の影響と息子の楽しみ
直近の降雨で淡水が流れ込み、湖は泥のカプチーノ色に濁り視界も悪くなっていました。そのため大きなアタリは期待できませんでしたが、アウトドアは結果よりも体験と学びが大事だと考えていました。後部座席で10歳の息子ライアンは楽しそうにキャストし、ゆっくりしたアクションに全く不満はありませんでした。
「パパ」と彼はよく言うのですが、どんな質問や感想の前でも必ず呼びかけます。その呼び名はいつ聞いても新鮮で、ネガティブや自己中心的な世の中にあっても、父親としての尊敬と誇りを感じさせてくれます。魚が釣れようが釣れまいが、ルイジアナの澄んだ朝の水面は最高の恵みです。
最初の大物
数投げした後、ブライアンが船首で魚を釣り上げ、ライアンに手伝いを頼みました。息子はすぐにバイトキャスターを握り、経験を活かして魚と格闘。ブライアンがネットで受け取り、放流するまでの流れは完璧でした。
赤魚は大きく、今朝の唯一の獲物です。写真を撮ってから水中にリリースしました。
次回への期待
SUVに乗り込むと、ライアンは「パパ、また来られる?」と聞きました。たった4時間で1匹しか釣れなかったのに、もっと体験したいと言う姿に胸が熱くなります。
「もちろんだよ」と答えて髪を撫でると、今日の釣果は少なくても、ビッグレイクで過ごした時間は何にも代えがたい宝物です。




