冬の旅行で訪れたい世界7選
北半球の気温が下がる冬、ただ寒さを避けるだけでなく、季節ならではの壮大な体験に挑んでみませんか。Lonely Planet のエキスパートが選んだ、世界の冬の魅力トップ7をご紹介します。
編集者注:旅行計画の前に、最新の渡航制限や各国の政府ガイダンスをご確認ください。
1. カナダ・チャーチで見るオーロラ
真夜中、手のひらすらみだすほどの闇の中、雪が枝から静かに落ちる音だけが響く。その先に広がるのは、夜空を彩るオーロラ――自然が描く光のショーです。
光害が少なく、極寒で澄んだ空が続くチャーチは、オーロラ帯の真下に位置するため、年間300晩以上にわたりオーロラ観測が可能です。

光は数時間続くこともあれば、瞬く間に消えることもあります。ピンクやターコイズ、エメラルドの色彩が渦を巻き、クジラや魔女の形に変わる様子は、まさに地球最大の舞台です。現地イヌイットの伝承では、これらは先祖の魂と語られています。
Winter Wonderlands Around the World
2. ロシア・サンクトペテルブルクの氷彫刻
毎年冬になると、巨大な氷ブロックが芸術家の手で人や動物、日常の品々に変身し、街中を幻想的に彩ります。
この風習は1740年、アンナ皇后の誕生日を祝う氷の宮殿に端を発します。金色のドームが低く照らす光に照らされ、街全体が冬の魔法に包まれます。
住民は凍結したネヴァ川や運河をスケートで滑り、橋を迂回します。川の中心にはペトロパヴロフ要塞の近くに開いた氷の穴があり、そこではウォルラス・クラブが寒中水泳を楽しみます。
氷のグラスで飲むウォッカで乾杯しながら、地元の人は「滑るだけでなく、氷で芸術が作れるのが嬉しい!」と笑います。

3. スウェーデン北部のトナカイ大移動
イギリスから北へ約1,000マイル離れたスウェーデン北部では、毎年数万頭のトナカイが雪原を横断します。気温は-25℃以下に下がり、湖は氷に覆われます。
サーミ族の半遊牧民が10日以上にわたって同行し、伝統的な飼育方法に加えてスノーモービルやヘリコプターがサポートします。
サーミの暮らしに触れ、トナカイの足音に合わせて歩き、星空の下で焚き火を囲んで語り合う体験は、千年にわたる文化遺産を肌で感じさせてくれます。
4. イタリア・リゾ湖の沈んだ鐘楼
イタリア・南チロルにあるリゾ湖は、1950年代の水力発電事業で村が水没した場所。その湖面に突き出す14世紀の教会の鐘楼は、まさにヨーロッパ随一の不思議です。
寒い夜になると鐘が鳴るという伝説がありますが、実際には鐘は取り除かれています。それでも冬になると、スノーキッティングやスケートを楽しむ人々で賑わいます。

5. アメリカ・イエローストーン国立公園の間欠泉
氷河と火山が同居するイエローストーンは、火と蒸気、そして地熱が織りなす独特の風景が広がります。
1872年の設立以来、間欠泉や温泉は野生のムースやクマ、オオカミと共に訪れる人々を魅了してきました。
冬になると観光客が減り、スキー客が静かな景観を楽しむ中、バイソンが間欠泉の熱で体を温め、凍える空気に噴き上がる沸騰水と対峙します。

6. 韓国・華城(ファチョン)のサンチョーネオ氷祭り
ソウル北東に位置する華城の川は、年間を通じてサンチョーネオ(マスカレラ)トラウトが泳いでいます。冬になると氷が40センチほど厚くなり、氷上での祭りが開催されます。
1月に開かれる氷祭りでは、氷上での釣り体験や、岸辺で炭火焼きのバーベキューが賑わいを見せます。
大胆な参加者はTシャツ姿で氷水に飛び込み、手でトラウトを捕まえて格闘する光景も。

7. イギリス・ロンドンの雪景色
雪が降り積もった月曜の朝、ピカデリーはバスが止まり、オックスフォード・ストリートは人影もなく、地下鉄は運転停止、ヒースローは離陸停止。オフィス街は閉まっていますが、これは黙示録ではなく、珍しい雪に覆われたロンドンの姿です。
ハムステッド・ヒースのランナーが雪玉を作り、リッチモンド・パークの鹿が餌を探し、グリニッジの子どもたちが天文台の斜面でそり遊びを楽しむ――静かな街中心部に降り続く雪は、普段は見られない魔法のような時間を提供します。
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