ロンリープラネット共同創設者トニー・ウィーラーが選ぶトップ10都市
ベテラン旅行者は、数え切れないほどの旅先の中で「一番好きな場所」を決めるのが難しいと感じます。ロンリープラネット共同創設者のトニー・ウィーラーも例外ではありません。そこで、彼が執筆した『The Cities Book』から、特に印象に残った10都市をアルファベット順に紹介します。
ベルリン(ドイツ)
冷戦時代に分断されていたベルリンを訪れられなかったことを残念に思っています。壁が崩壊してから2年後の1991年に、フランクフルトから友人に誘われて訪れたとき、まだ東西の雰囲気が色濃く残っていたそうです。路上に走るトラバント(東ドイツ製小型車)がその証拠でした。
ドバイ(UAE)
豪華さが賛否を呼ぶドバイ。短期観光客はリゾート感覚で楽しむ一方、発展途上国からの長期労働者は過酷な環境で働き、家族に多額の送金をしています。私自身は、メトロに乗り、パーム・ジュメイラの人工島を見て、スキー場や伝統的なアブラ船まで体験し、変貌ぶりに感嘆しています。
ジョージタウン(マレーシア)
ペナン島の首都ジョージタウンは、1974年に『Southeast Asia on a Shoestring』の取材で初めて訪れました。中国系の街並みと五尺通りが残る歴史的地区は、近年のストリートアートやブティックホテルの増加で、今も活気に満ちています。
ホバート(オーストラリア)
オーストラリア最小の州都であり、シドニーに次ぐ古い街です。クリスマス・ニューイヤーに開催されるシドニー‑ホバートヨットレースのフィナーレが港に彩りを添えます。街のハイライトは、デビッド・ウォルシュが手掛けた前衛的な美術館MONAです。
香港(中国)
中国が開放されたことは、インターネットや格安航空よりも大きな変化でした。その入り口として、1980年代の九龍・チュンキング・マンションは、旅行者に非公式ビザを発行する場所として有名でした。
メッカ(サウジアラビア)
『The Cities Book』で未踏の30都市のうち、メッカは最も奇妙な選択肢です。リチャード・バートンが1850年代に行った巡礼の準備—イスラム教、アラビア語、さらには割礼まで—に敬意を表し、メディナ空港からマディン・サレへ向かいました。道中の標識に『非信者は次の出口へ』と書かれていたことも印象的でした。
ニューヨーク(米国)
10歳になる前に訪れたニューヨークは、タクシーやエンパイア・ステート・ビルディングがぼんやりと映るだけの印象でしたが、30回以上の訪問を経て、今でも魅了され続けています。最近はブロードウェイを端から端まで歩き、自由の女神を背にブロンクスまで13マイル(22km)を踏破。次は自転車で周回したいです。
パナマシティ(パナマ)
新しいパナマ運河のロックを通過したとき、ドバイのような熱気と中米の新星を感じました。カナルクルーズ、歴史的地区カスコ・ビエホ、バードウォッチングスポットは期待以上。滞在中にパナマ文書事件の渦中にいたこともあり、モサック・フォンセカ事務所で自撮りをしました。
平壌(北朝鮮)
美しさや楽しさは欠けますが、奇抜さでは抜群です。一度だけ訪れたので、再訪はほぼ不可能。未完成の105階建てリュギョン・ホテルや、地下鉄の『偽駅』説など、現実はハリウッドよりも不思議です。
バレッタ(マルタ)
小さな島国マルタの首都バレッタは、騎士団が築いた豪華な大聖堂や要塞、バロック建築が目を引きます。『Superbissima(最も誇り高き)』という称号にふさわしい壮麗さです。近代的なバロックだけでなく、先史時代の巨石神殿も見どころです。
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