ジョージア州セントサイモンズ島でゴンドウクジラの大量座礁を防止
ジョージア州セントサイモンズ島でゴンドウクジラの大量座礁を防止
数十人の海水浴客とライフガードが、セントサイモンズ島東ビーチに立ち往生したショートフィン・パイロットクジラの群れを救出し、ほとんどを海へ戻すことに成功した。
エミリー・S・ルーブ(Emily S. Rueb) 記者
ジョージア州セントサイモンズ島東ビーチの水辺で、ショートフィン・パイロットクジラが波に揺られながら絶叫し、海面に体を浮かせていた光景が広がった。
「助けがなければ死んでしまう」と、広く拡散された動画の中で女性が訴えた。
ディクシー・V・マッコイさんは、2歳の孫娘を抱えながらFacebook Liveで撮影し、ビーチにいた多数の海水浴客とライフガードが手で水をすくい、クジラにかけている様子を映した。中にはサメ警告が出ていたにもかかわらず、胸まで波に入ってクジラを海へ導く人もいた。
「みんな、あの可哀想なクジラたちを助けたくて必死でした。本当に壮観でした」とマッコイさんは語る。
ジョージア州自然資源部野生生物部門の広報担当マーク・マロリー氏によれば、約50頭が浅瀬に入り、うち6頭ほどが無事に再浮上したという。
しかし、3頭は死亡し、1頭は安楽死させられた。
水曜日の午後、ブルックスバーグ港の航路で40頭以上のクジラ群が確認され、国立海洋哺乳類財団の船舶が監視を続けた。
「今のところ、深い海へ向かっているようで、災害を回避できたと慎重に楽観しています」とジョージア州野生生物部門の生物学者クレイ・ジョージ氏は述べた。
ヘリコプターによる空中調査でも、サバンナから90マイル南のこの地域で追加の座礁は確認されていない。
パイロットクジラは体長約24フィート(約7.3メートル)、体重6,600ポンド(約3トン)に達する大型イルカで、ジョージア州での座礁は極めて稀である。ジョージ氏は「社会性が強く、1頭が病むと群れ全体がついて来て、結果として大量座礁になることがある」と指摘した。
通常は沖合100マイル以上の深海に生息しているため、何らかのトラブルが先に起きたとみられる。死体解剖ではプラスチックの摂取、網への絡まり、ソナーなど音響障害がないか調査される予定だ。
「解析には数週間かかることもある」とジョージ氏は付け加えた。普段は人間の介入を勧めないが、今回のように人手が救助に大きく貢献した例は稀である。
NOAA(米国海洋大気庁)南東部海洋哺乳類座礁コーディネーターのエリン・フージェレス博士によれば、1991年以降、米国南東部で同様の座礁は23件報告されているが、ほとんどがメキシコ湾岸で、ジョージア州での事例はこれが初めてだという。
目撃情報はNOAAのホットライン(1-877-WHALE-HELP)や「Dolphin and Whale 911」アプリで受け付けている。
「最良の結果が得られたことを祈ります。ハッピーエンドは本当に珍しいです」とフージェレス博士は語った。
※本記事はThe New York Timesから転載しています。 オリジナル記事はこちら
写真提供:ジョーダン・クリュキ(Jordan Chriqui)、Coastal Backwater Adventures




