ロンドン中心部の家族経営ホテル、フレミングズ・メイフェアの魅力と手頃な価格
信じられますか? ロンドン中心部に位置する家族経営の豪華ホテルが、実は手頃な価格なのです。寄稿編集者でロンドン常連のクリスティーナ・オーリーが、フレミングズ・メイフェアでホテルの金鉱を発見しました。
ロンドンは素晴らしいホテルがひしめく街ですが、私が再訪するたびに最新・最高・新しい宿を探し続けています。私は主にチェルシー、ケンジントン、ノッティングヒルといった住宅街に滞在しますが、今回見つけたお気に入りはメイフェアの中心、ハーフムーン・ストリートの隠れ家です。まさに隠れた宝石と呼ぶにふさわしい場所です。
1851年に開業したフレミングズ・メイフェアは、13棟のジョージアンタウンハウスを結合して作られたため、周辺の大型ラグジュアリーホテルに比べて落ち着いた雰囲気があります。チェックイン時の温かい挨拶、コンシェルジュの親切さ、ドローイングルームのバーテンダーが何度でもお茶を注いでくれる心配りなど、すべてが心地よいです。ピカデリーやグリーンパーク駅へのアクセスも良く、モントストリートの高級レストランやブティックへもすぐです。
フレミングズ・メイフェアは、ラグジュアリー業界では珍しい家族経営のホテルで、ハイタッチなサービスと控えめな上品さを見事に両立させています。

温かみのあるエントランス。

エレガントで居心地の良い客室。
チェックイン
ロケーション
パークレーンを抜け、グリーンパークすぐ隣のハーフムーン・ストリートに位置します。周辺は静かでありながら、カフェや独立系書店、隣の日本食レストラン『キク』などが点在。コーナーにあるミニマート(マークス&スペンサー)で軽食やお菓子も調達できます。パークレーンとバークレイ・スクエアの間にあるため、地下鉄は複数路線が利用可能で、徒歩でも観光が楽です。
ホテルスタイル
ロンドンのインテリアデザイン事務所Tully Filmerが手掛けた1400万ポンドのリノベーションにより、129室すべてが落ち着いた空間に生まれ変わりました。ドローイングルームのジュエルボックスバーや地下のOrmer Mayfairレストラン、Manetta's Barも新装されています。家具はニュートラルな色調に、アクセントとしてアクアとローズゴールドが加えられ、明るく洗練された印象です。
天井が高く、アールデコ調のデスクやダークサイカモア製のチェア、Andy Gotts(MBE)による現代写真が飾られています。カイト・モスやカイリー・ミノーグ、ハリソン・フォードの肖像画が壁に並び、ホテル独自の遊び心と個性を演出しています。
こんな方におすすめ
ビジネス旅行者にとってはシティへのアクセスが良く、メイフェアの高級ショッピングや美術館への立地も抜群です。観光客にも、近隣の名門博物館や公園、レストランを楽しみたい方に最適です。
館内施設
地下に位置するミシュラン星付きシェフShaun Rankinが率いるOrmer Mayfairは見逃せません。地元ジャージー産の野菜・肉・魚を使った創作料理が並び、朝食のチャルキュリーやグルテンフリーオプション、夜はロブスターミートのラビオリをトマトとカニのビスクで提供。デザートは塩キャラメルソースとアイスクリーム添えの濃厚ブラウニーです。ワインは受賞歴のあるソムリエAndreas Rosendalが選んだ2009年のNyetimber Classic Cuvee(マグナム)などが楽しめます。暗めの雰囲気が魅力のManetta's Barでは、ゲルトルード・スタインやオスカー・ワイルドなど文学者の肖像が壁を飾ります。
インド風に装飾されたドローイングルームは、The East India Companyとコラボ。手描きのde Gournay壁パネル、ベルベットのシーティング、Assoulineの書籍、暖炉がクラブ感を演出し、ダージリンを片手にラップトップ作業がはかどります。
ジムは4台のマシンとフリーウェイト、テレビ付きのシンプルな設備。サイズは小さいですが、時差ボケ対策に便利です。
客室数
129室の客室・スイート・アパートメントがあり、最上階のペントハウスは6名宿泊可能でプライベートエレベーターと屋上テラスを備えています。タウンハウスは複数の豪華な寝室を持ち、スイートとして、または一棟丸ごと貸し切りも可能です。ジュニアスイートやスタジオスイート、1〜3ベッドルームのアパートメントはClarges Street経由でアクセスできます。部屋ごとにレイアウトが異なるため、1932年の豪華な邸宅に現代的な設備が備わったような独特の雰囲気を味わえます。
客室アメニティ
高速Wi‑Fiは無料で利用可能。ミニバーにはCadburyチョコレートが常備され、バスルームは大理石仕上げでMiller Harrisのバスアメニティが揃います。フラットスクリーンTVはチャンネル数が豊富で、デザインを損なわないシンプルさです。部屋にはペンギン・クラシックのハードカバー本が置かれ、読書も楽しめます(ヨガマットはありません)。
特筆すべきは無料のジンバーです。5種類のジン(フレミングズ独自ブレンド含む)をスピリッツエキスパートが厳選し、カクテル好きの心をくすぐります。
デメリット
一部の客室はやや小さく、庭向きの窓が暗くなりがちです。ロンドンの天候が曇ると影響がありますが、静かな睡眠環境としては好条件です。
印象的なディテール
フロントスタッフが予定時刻の2 PM前に11 AMにチェックインを許可してくれたこと、ドローイングルームのバーテンダーがアフターティーから深夜のシャンパンまで柔軟に対応してくれたこと、コンシェルジュが仕事関係の荷物を無料で市内各所へ配送手配してくれたこと(まだ請求書は来ていません)が特に心に残ります。

Manetta's Bar。

時代を超えたランチ。写真:Niall Clutton。
チェックアウト
メイフェアは、ショッピング、ジョージアン建築、絵のように美しいメウス、世界有数の美術館やレストランが集まるエリアです。公園やカフェ、路上に広がるパブなど屋外の楽しみも豊富で、半マイル以内に何でも揃うロンドンの宝箱です。
近隣での過ごし方
グリーンパークとセント・ジェームズ・パークはすぐ目の前、ハイドパークも歩いて行けます。近隣の観光名所はバッキンガム宮殿、ロイヤル・アカデミー・オブ・アート、ナショナル・ギャラリー、ウォレス・コレクションです。
メイフェアは世界的なギャラリーが立ち並びます。David Zwirner、Gagosian、そして新しくオープンしたMarian Goodman Galleryなどがあります。ショッピングはボンドストリートの高級ブランド(シャネル、ブルガリ、エルメス)から、フランスデザイナーVanessa Brunoのユニークなセレクションまで幅広く、セルフリッジのフードホールも見逃せません。
レストランはイタリアンからレバノン料理まで多彩。シーン性の高いAsian Fusion『Sexy Fish』や、クラシックな『Scott's』、『The Wolseley』、コンラッドの『Helene Darroze』、リッツの『The Ritz』などがあります。カジュアルな朝食はMount Street Deli、ランチはセルフリッジのポップアップが常に新鮮です。ハイティーはClaridge'sのアートデコ空間が最高です。
昼食は手頃なチキン・シュワルマラップから、Claridge's裏の『La Petite Maison』の四皿フレンチまで選べます。ブックストリートのIkedaは本格的な日本食を提供し、5 HertfordやThe Arts Club、Georgeといったメンバーズクラブは招待できれば、クイノアサラダと人間観察が楽しめます。
夜はThe Connaught Barで一杯、続いてSexy FishやRoka(寿司)、Claridge'sのFeraで冒険的なディナーを。定番はScott'sのドーバーソールやGymkhanaのモダンインド料理です。
知っておきたいこと
このホテルはコストパフォーマンスが抜群です。洗練されて静かで、贅沢さと細部への配慮が光ります。地下にあるレストランはホテル宿泊者だけでなく、外部のゲストにも是非体験してほしい、見逃せない料理体験です。
さらに続く魅力
ロンドンでアールデコの夢を体感
マドンナ級のハイファッションホテルは、もちろんイタリアンのエッセンスが光る
モダンスタイルでロンドン上流階級の暮らしを味わう




