5つ星の休暇を2つ星価格で手に入れる方法
多くの旅行者は、旅程に「ハリケーン」や「津波」といった言葉が入るのを好みません。しかし、自然災害が起きた直後に旅行先を選ぶことで、格安に宿泊できるだけでなく、現地の経済復興を支えることができます。ここではその具体的な手順をご紹介します。
夫婦で「5つ星の休暇を2つ星価格で」実現する専門家になりました。その秘訣は、災害が起きた地域を狙うことです。
私たちがこの旅を始めたのは、1989年のロマ・プリエタ地震がサンフランシスコで起きたときです。その後、1998年のハリケーン・ジョージ後のカリブ海、2003年の欧州熱波後のフランス、2004年のインド洋津波後のバリ、そして最近では50年ぶりの大洪水に見舞われたタイへと足を運びました。
災害地への旅行は、冷酷に思えるかもしれません。しかし、2つのポイントを押さえていただきたいのです。
第一に、被害は限られたエリアに集中していることが多いという点です。例えば、バンコクはメディアで「水没」と報じられましたが、実際に到着した時は街は乾いていました。
第二に、観光業に依存する国では、災害が経済を長期的に低迷させます。私たちが訪れると、現地の人々は大歓迎です。バンコクのB.E.ツアーズのガイド、ニナさんは「災害後3週間で最初の客になったのは私たちです。観光客が戻らないと、ビジネスが成り立ちません」と語っていました。
1. 賢く選択する
まずは情報収集が鍵です。米国国務省の渡航情報や、FodorやTripadvisorなどの旅行者フォーラムで現地の実情を確認しましょう。メディアの誇張に惑わされず、実際に営業しているホテルや交通機関があるかを調べます。
私たちがタイを選んだときは、バンコク以外の州で洪水が発生していましたが、首都は乾いており、空港や国内線は通常通り運航していました。
2. 交渉して割引を得る
災害直後は宿泊施設が客室稼働率の低下に直面しています。ウェブに掲載されていない特別料金を、直接電話やメールで交渉すると大幅な割引が得られます。
例として、バンコクのペニンシュラホテルは公式サイトに特別料金を出していませんでしたが、稼働率が15〜20%低下していることを調べ、1泊199ドル(朝食付き)のデラックスリバービュー・ルームを確保しました。また、スパの90分マッサージが1回無料になる特典も利用しました。
北部のチェンマイやチェンライ、南部のプーケット・コサムイは洪水の影響がほとんどありませんが、イメージが悪くなるため料金が下がっています。プーケットのレストラン・オプス・ワンの支配人ベネディクト氏は「タイは広い国で、災害が全土に及ぶわけではありません」と語ります。
私たちはチェン・サエンのジャングルにあるアナンタラ・ゴールデン・トライアングルで2泊し、全食付きのオールインクルーシブパッケージ(856ドル)を利用しました。象の保護センターで象の訓練体験や、ミャンマー・ラオス・山岳部族のツアーを選択しました。

象と触れ合うひととき。写真提供:アナンタラ
プーケット南部のビーチでは、シーズン中にも関わらず人が少なく、J.W.マリオットやルネッサンス・プーケットが大幅割引を実施していました。私たちは超高級ブティックホテル・トリサラ・プーケットに宿泊し、1泊695ドル(プライベートプール付き)で、AMEXプラチナ特典のビュッフェ朝食や部屋のアップグレード、マッサージ25%オフ、3泊以上でファンガ湾クルーズが無料になるサービスを受けました。
3. 航空運賃もチェック
航空会社も災害後は割引運賃を出すことがあります。エアアジアはバンコク‑プーケット間を1人50ドルで提供し、事前予約で大きな節約が可能です。タイ航空はロサンゼルス‑バンコク往復エコノミーを1,400ドル、ビジネスクラスを3,800ドルで販売し、変更手数料も免除していました。
4. 事前準備と持ち物
渡航前に予防接種や健康保険の内容を確認し、必ず救急セットを持参してください。また、米国国務省の渡航情報ページで最新の警告や大使館情報をチェックし、パスポートやクレジットカードのコピーを複数用意しておくと安心です。
このように、しっかりと計画しリスクを管理すれば、災害後の旅行は「夢のバケーション」と「現地経済復興支援」の二重のメリットを享受できます。ただし、初心者にはおすすめできません。
参考情報
米国国務省渡航情報ページ
国際旅行警報
FATHOM Travel Tools




