四つ星ホテルのメイドの告白
第1章:吉兆の始まり
卒業式で自分の番が来るのを待っていたとき、スマートフォンが鳴った。ニューヨーク大学ホテルマネジメント学部の卒業式の列に並びながら、家族を探しているときにボイスメールをチェックしたら、The Fancy Four-Star Hotel Group からの採用通知だった。まだ修士号は手元にないのに、仕事のオファーだ。
たとえ職種がハウスキーピング・スーパーバイザーであっても、教授たちは「足がかりをつくることの重要性」を説き、柔軟に機会を捉えるよう助言してくれた。卒業証書を手にし、内定を受けた今、気分は最高だ。ハウスキーピングと聞いても、まったく気にしない。人混みの中で母親を見つけ、すぐに報告した。「ハウスキーピングか、いつ最後にベッドを整えたの?」と笑いながら聞かれた。
翌週のオリエンテーションでは、7名の新人が徹底した導入研修を受けた。中には会社の新卒者、別施設から転勤した者もいた。私たちは1万人以上の応募者の中から「独自の適性が認められた」ことを告げられた。このホテルはニューヨークでも世界でも屈指の名門だ。その一員になれたことに感謝し、学びの機会に胸が高鳴った。
オリエンテーションは3日間にわたり、パワーポイントでの講義、地下施設の見学、電話応対のトレーニングが行われた。最終日、黒と白の制服を採寸していると、エグゼクティブハウスキーパーのジェームズ氏が、すべての新任マネージャーは客室係と共に実務を経験してから管理研修に進むと説明した。私は女性スタッフの一人とペアを組み、日々の清掃業務を観察することになった。
「週末はゆっくり楽しんでくれ」と彼は言った。その言葉の裏に、他のマネージャーたちが微笑んでいるのが見えた。
それは確かだった。次の9か月間、私が楽しめる週末はこれが最後になるのだ。
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Confessions of a Four-Star Chambermaid: Chapter 2, Chapter 3




