新世界像の誕生
プエルトリコで最も目を引き、議論の的となっているランドマーク。高さ362フィート(約110メートル)の像は、クリストファー・コロンブス(クリストバル・コロン)が新大陸へ向かう姿を描いている。ロシアの著名な彫刻家ズラブ・ツェレテリが手掛け、2019年時点でも一部未完成ながら、2012年にスカイラインに姿を現して以来、アレシボの主要観光スポットとなっている。
北米で最も高い像であり、プエルトリコでも最高層の建造物となるこの像は、手つかずのビーチとマングローブ林を見下ろす緑豊かな丘の上にそびえる。ここはテラビスタ・パークという冒険型複合施設の建設が計画されており、像が中心的存在になる予定だった。2017年9月のハリケーン・マリアの被害により工事は中断された。
像の中腹にある展望ギャラリーまで登り、訪問者がこの静かな楽園を発見する光景を想像してみよう。
像にまつわる議論は、コロンブスの到来で破壊されたタイノ族の聖なる儀式場に近いこと、負債を抱える島で数百万ドルの費用が投じられたこと、そして繊細な生態系への環境リスクといった皮肉に揺れる。
賛否が分かれるものの、像の卓越した技術はこの海岸線に新たな活気を呼び起こした。




