ロスコ・チャペル(ロスコ礼拝堂)

1964年、慈善家ドミニク・デ・メニルとジョン・デ・メニルが設立したメニル・コレクションの創設者の依頼により、アメリカの抽象表現主義画家マーク・ロスコ(1903–1970)は晩年をこの無宗派の礼拝堂の設計に捧げました。八角形のレンガ造りの建物には、建築家フィリップ・ジョンソン、ハワード・バーンストーン、ユージン・オーブリーが手掛けた14枚のロスコ・キャンバスが展示されています。
デ・メニル夫妻は、宗教的教義に縛られない芸術的表現の聖域を構想しました。現在、礼拝堂は年間10万人以上の来訪者を迎え、2年ごとに開催されるオスカル・ロメロ賞の会場としても機能しています。この賞は、人権擁護に勇敢に立ち向かったエルサルバドルの司教オスカル・ロメロを追悼し、同様の活動を行う人物を顕彰します。

なぜ礼拝堂内に絵画があるのか
最初はほとんどが深い黒色のキャンバスに見えますが、静かに佇むとロスコが意図した微妙な色彩の変化が現れます。訪れる人々は感情的な深みを体感し、感覚過多になることなく、落ち着いた瞑想と内省を促す空間となっています。
外部の象徴的彫刻
バーネット・ニューマン作『ブロークン・オベリスク』は、デ・メニル夫妻がマーティン・ルーサー・キング・ジュニア博士の遺産に捧げたものです。反射池の上にそびえるこの劇的な彫刻は、もともとヒューストン市庁舎用に依頼されたものですが、キング博士暗殺後に市が献辞を拒否したため、デ・メニル夫妻が取得し、ここに設置しました。
入場と営業時間
礼拝堂と敷地への入場は無料で、日の出から日没まで開放されています。月曜日は礼拝堂とウェルカムハウスが閉館となりますのでご注意ください。
結婚式・イベントの開催
私的な式典や結婚式は有料で予約可能です。この無宗派スペースはバル・ミツバ、洗礼式、追悼式など様々な人生の節目に利用されています。礼拝堂内部での撮影・録画は禁止されていますが、敷地内での撮影は許可されています。




