エドスナ遺跡の魅力と見どころ

エドスナ遺跡の概要
エドスナ遺跡は、約17平方キロメートルに及ぶ広大な複合施設で、紀元前600年頃から15世紀にかけて繁栄した階層化されたマヤ社会によって築かれました。20以上の建築群が点在し、様々な建築様式と、独自の水収集・灌漑システムが特徴です。(ウシュマルやカバといったプック山脈の遺跡とは離れていますが、プック様式の要素を持つ建造物も見られます。)
歴史的背景と発見
彫刻の多くはAD 550〜810のものと考えられています。エドスナの衰退と放棄の原因は未解明で、1906年に地元の農民(campesinos)により再発見されるまで、長らく忘れ去られていました。
名称と王族
エドスナは「Itzáesの家」を意味し、チョンタル・マヤの有力な支配家系にちなんで名付けられました。支配者は重要な出来事を石のスタイルに刻み、主要な神殿からは約30本のスタイルが発見されています。そのうち数本は入場口のすぐ先にあるpalapa(屋根付きの簡易シェルター)の下に展示されています。
見どころ
プラタフォルマ・デ・ロス・クチロス(ナイフのプラットフォーム):palapaから約400mの小道を進むと、左手に位置する住宅複合体です。プック様式の特徴が際立ち、内部からはシリカ製のナイフが供物として出土したことに由来する名称です。
プラザ・プリンシパル(中心広場):古代の石敷き道路(sacbé)を渡ると、長さ160m、幅100mの大広場が現れ、四方を神殿が取り囲んでいます。右手にあるノホチナ(大屋敷)は、四つのホールを持つ長方形の建造物で、税の徴収や裁判など行政機能に使用されたと考えられています。
グラン・アクロポリス:広場の向かい側に位置する高台で、主要建築が集まります。特に高さ31mのエディフィシオ・デ・ロス・シンコ・ピソス(五階建物)は、プック様式の最後の形態で、四度の再建を経て五層の屋根飾り(roof comb)とアーチ型天井を持つ部屋が特徴です。中心階段の基部には保存状態の良い象形文字が残っています。
テンプル・デ・ロス・マスカロネス(仮面の寺院):広場の南側にあり、二つの赤みがかったスタッコの仮面がpalapaの下に保護されています。昇る太陽と沈む太陽の神を表すこれらの仮面は、歯の切除、交差した目、巨大なイヤリングといった貴族マヤの特徴を示しています。




