トーレス・デル・パイネ:1日で体感するパタゴニアの魅力
トレッキングすべきか?
短期の休暇と長期の旅行の大きな違いは計画の有無です。休暇では行き先を事前に調べますが、経験豊かな旅行者は仲間との会話やブログ、ガイドブックから自然に情報が広がります。
南米へ向かうと、何度も「トーレス・デル・パイネのWトレックは必ずやれ」と勧められました。この世界屈指のマルチデイ・ハイキングは、氷河、そびえる山々、エメラルドブルーの湖、滝、そしてガナコやニャンドゥ、キツネ、ピューマといった野生動物が見られることで有名です。公園名は「三塔(Tres Torres)」と先住民語で「青」を意味する「パイネ(Paine」)に由来し、空や湖、氷河の破片に鮮やかな青が映えます。

Wトレックは4〜5日で中級から上級レベルのコースで、パタゴニアのエッセンスを凝縮しています。しかし、私たちは日帰りハイキング派だったため、連続した数日のトレッキング、宿泊施設(リフュジオで1泊40ドル以上)、高額な食事代、変わりやすい天候に備える装備レンタル、さらにはベッドバグの噂などが気になり、1日ツアーを選びました。
アルゼンチン・エル・カラファテからバスで5時間、チリ・プエルト・ナタレスへ向かいます。ここがトーレス・デル・パイネへの玄関口です。単独での塔登山は失敗したため、1日ツアー(1人約40ドル+入園料36ドル)を予約しました。車を借りるよりは高くつきますが、手間がかからずハイライトだけを効率的に回れます。
このツアーは、トレッキング未経験者にとってWトレック以上の満足感を提供し、数多くの絶景を短時間で堪能できました。
公園はプエルト・ナタレスから北へ112km(約70マイル)に位置します。ミニバンで広大なパンパスを横切り、山岳地帯へ向かう途中、氷河が掘り出した洞窟で巨大なナマケモノの化石が見つかった「ミロドン洞窟」に立ち寄ります。
公園内の静かな土の道は、年間来訪者が10万人程度で、1日平均は275人未満と比較的空いています。最初の目的地は、雪をいただいた山々に囲まれた鮮やかな青い湖を見下ろす絶景ポイントです。
ラゴ・グレイの巨大氷山
短い散策路を渡ると、足元に足場が整った木製の橋があり、森林を抜けてラゴ・グレイのビーチに到着します。氷河から切り出された家屋サイズの青い氷山が風に揺れ、岸辺では小さな氷片に手を触れることができます。

バンの中で暖を取りながら別の湖を眺め、丘の上にあるリフュジオでピクニックランチを楽しみました。近くでガナコの群れが走り回る様子は、まるで『ジュラシック・パーク』のワンシーンのようで、パークの原始的な魅力を実感させてくれました。
その後、30分ほどの簡単な散歩で滝の展望台に到着。過去に観光客が起こした山火事の跡が残る木々の間から、純度の高い水が流れ落ちる様子は息をのむ美しさでした。

壮大なフィナーレ:三塔展望台
ツアーのハイライトは、シンボルである三塔(Tres Torres)です。遠くからでもそのシルエットがはっきりと見え、多少霧がかかっていたものの圧倒的な存在感を放っています。近くで日本人観光客が羊の群れに夢中になる様子も微笑ましい光景でした。

ツアー終了後、プエルト・ナタレスは新しいレストランや整備された広場、川沿いの散策路が整い、南部の奥深さを感じさせる雰囲気が漂っていました。

トーレス・デル・パイネ日帰りツアー:詳細とコツ
ツアーはプエルト・ナタレス中心広場西側にあるPatagonia Aventuraホステルで予約できます。日帰りツアーだけでなく、数日間のハイキングや特別なエクスカーションも同時に手配可能です。
出発前にオンラインで事前予約するとスムーズです。
町での装備レンタルは1日約70米ドルから利用できます。
公式サイト(TorresdelPaine.com)ではWトレックやサークルコースの地図、宿泊情報、ATMの位置、必要装備リストが掲載されています。シーズン(12月〜3月)はリフュジオの予約が必須です。詳しくはThomas & Tonyが執筆した『Ultimate Guide to Hiking Torres del Paine』をご参照ください。
パタゴニア全行程の詳細(ルート、費用、宿泊、所要日数)については、当サイトの完全ガイドをご覧ください。




