スペイン・ワインカントリーへの旅
マドリードから北へ2時間。世界クラスのワイン産地、リベラ・デル・ドエロとルエダを巡る、Fathom編集長ダニエル・シュワルツの旅路をご紹介します。
スペイン・マドリードの住民は恵まれています。リセッションから回復しつつある都市での豊かな暮らしに加え、ワイン郡へのアクセスが抜群。リベラ・デル・ドエロ(赤ワイン)とルエダ(白ワイン)は、スペインが誇る原産地呼称(DO)で、どちらもマドリードから車で約2時間の場所にあります。変化に富んだ風景と個性的なワイナリーが点在し、特にブティック型の醸造所が魅力的です。
まずは土地の概要
リベラ・デル・ドエロは、緩やかな丘陵と乾燥した土壌、昼夜の温度差が激しい気候が特徴です。主に濃厚なテンプラニーニョ(現地では
さあ、ワインを味わおう
200年歴史の家屋で
Bodega y Viñedos Martin Berdugoは比較的新しいワイナリーですが、土地は200年以上にわたって家族が耕しています。アルンダ・デ・ドエロの町広場を見下ろす位置にあり、200年の歴史を持つ邸宅はカスティリアの中でも保存状態が良好です。ピアノロラや19世紀の衣装、上流階級のエピソードが随所に散りばめられ、訪問者を特別な世界へと誘います。団体・個人問わず、事前に連絡すればワイナリーや邸宅のツアーが予約可能です。
ミシュラン星付きレストランで
Bodegas Ramon Bilbao(ルエダ)は初の収穫を迎え、ワインメーカーのサラ・バニェロスがハンガリーオーク樽で熟成させたヴェルデホは鮮やかでありながらバランスが取れています。このワインは、同施設が手掛ける日差しが降り注ぐミシュラン1つ星レストランLa Botica de Matapozuelosで堪能できます。伝統的な小皿料理に、地域特産のロースト子羊(lechazo)が添えられ、リオハ産ワインも同時に楽しめます。
地下迷宮での体験
ルエダのEl Hilo de Ariadnaは、テセウスとミノタウロスの神話をテーマにしたユニークなテイスティングです。地下のワインセラーを迷路のように巡り、各部屋が物語の登場人物に対応。例えば、ミノタウロスに捧げられた処女が守る部屋では、若い白ワインが提供されます。最後にレストランでは、グルポ・イエラのワインとベビーラムのコースがペアリングされます。
ライブミュージックとともに
広大な25エーカーのテンプラニーニョ畑に囲まれ、赤ワインを片手にバンドの演奏が流れる午後。リベラ・デル・ドエロのBodegas Neoは、カジュアルながら高い評価を受けるワイナリーです。醸造家のアイザック・フェルナンデス・モンターニャはベガ・シシリアと血縁関係にあり、オーナーのハビエル・アジェンホはAranda de Dueroのプライベートイベントスペース「Le Club」のシェフでもあります。さらに、ワイナリー内には元Virgin Recordsのサウンドエンジニア、フィリップ・ニュエルが設計した録音スタジオが完備され、音楽とワインの五感体験が楽しめます。
マッサージでリフレッシュ
ワイナリーツアーが続くと味覚が疲れることがあります。リベラ・デル・ドエロのBodegas Arzuaga Navarroでは、ワインを使用したヴィノセラピー(ワインマッサージ、フェイシャル、ワイン風呂)を提供。敷地内にはワインセラー、現代的レストラン、96室の高級ホテルがあり、ゆったりとした休息とさらなるテイスティングが楽しめます。
旅の計画
宿泊先
バリャドリッドや他の都市でも宿は見つかりますが、最も特別なのはブドウ畑内の宿泊施設です。Hotel Abadia RetueraとCastilla Termal Monasterio de Valbuenaは、旧修道院を改装した5つ星ホテルで、ワイン製造施設も併設。その他、旧城館を利用したFinca Torremilanosや、産業建築をリノベーションしたPesquera AF Hotel(36室)など、個性豊かな選択肢があります。
ベストシーズン
収穫期の9月~10月(vendimia)が最適です。
知っておくと便利な情報
ツアーは事前予約が必須です。特に英語ガイドを希望する場合は、早めにワイナリーへコンタクトしましょう。




