キンセールで出会った海外ランチクラブのアンカー

コークの魚屋に本格的なフィッシュ&チップスを薦められ、思い立ったがままに2時間の寄り道でキンセールへ向かった。スローフードの自作ツアーでは、血のソーセージの朝食とバターミュージアムの見学の合間に、余裕を持って食事を楽しむ柔軟さが必要だ。
目的地は、絵のように美しい中世の港に佇む賑やかなランチスポット「Fishy Fishy」。ヨット乗りや釣り人、ゴルファーの寄港地でもあり、6月のまだアンカーは下ろされていないものの、夏の活気が漂っていた。
待機リストに名前を書き込み、村の店を数軒巡った。観光客向けの小物屋がないのは縁起が良いと感じた。代わりに手作りの木製おもちゃや北欧風のシンプルな生活雑貨が並んでいた。
いくつか購入した後(買い物は必至)、再びレストランに戻り、上階のパティオに座った。太陽が午後へと沈みかけた頃だった。
2時間ドライブしてのランチという期待感は大きく、当日の漁獲はそれに見事に応えてくれた。カリッとした地元産の牡蠣、ゴマとチリ、春ねぎで蒸した小さなクラム、濃厚なシーフードチャウダー、そして軽やかに浮かんでいるように見える衣をまとったタラのフライ。ビールは次々と注がれ、乾杯は少なくとも三度は行われた。
食後、向かい側の埠頭へ足を運ぶと、四人の年配の紳士がアイスクリームコーンを手に自信満々の様子でくつろいでいた。「太古の昔から一緒にアイスを食べている」という雰囲気だ。見えない隙をついて写真を撮り、敬意を表して自分も一口。会話の中で彼らは「Overseas Lunch Club」のメンバーで、40年以上続く食通の集まりだと判明した。英国、イタリア、フランス各地のレストランで年に一度会合を開くが、南アイルランドのこの小さな店は常に候補に上がるという。
私たちはレストランのパティオを見つめ、黙ってそれぞれの思いを胸に抱いた。最後のアイスを吸い込み、別れの挨拶をして車に乗り込む。次のディナーは国の反対側で予定されている。余計な説明は不要だった。
場所の見つけ方
Fishy Fishy
キンセール港、ガードウェル(街の中心部)
電話: +353-21-470-0415
動画で見る
Martin's Mad About Fish – Fishy Fishy のシェフ兼オーナーが出演する料理動画シリーズ。




