完璧なバラのつぼみ
パリの冬の隠れ家、ローズバッド
小説家アレクサンドル・マクシックはパリに住んでいる。もちろん、彼は理想のバーを見つけた。
パリ – ローズバッドは、暗くなるとすぐに足を運びたくなる冬のバーだ。私がパリに来て二年目の12月、パーティーから凍えるように帰る途中で見つけた。アール・ヌーヴォー様式のランプが窓に灯り、青いベルベットのカーテンと静かな会話のざわめきが漂っていた。
通り自体は特に目立たないが、そこにはマント・レイやアンドレ・ブルトン、ポール・ゴーギャン、ヘンリー・ミラーとジューンが住んでいた歴史がある。1925年4月、ヘミングウェイがF・スコット・フィッツジェラルドと出会ったディンゴ・バーも同じ通りにあった。ディンゴ・バーはイタリア料理店に変わったが、ローズバッドは今も変わらず残り、美しい空間を保っている。
店内は灯りが控えめで、バーの背後に若き頃のマルグリット・デュラスの写真がさりげなく掛かっている。壁際にはジャズレコードが積まれ、年月を経たラッカーが木材に光沢を与えている。
最初の夜は静かで、ジョン・コルトレーンの音楽が柔らかく流れ、巨大な鏡の下で低めのテーブルに数人の常連客が座っていた。私はミシェルという二人のバーテンダーのうちの一人と、マティーニを三杯飲み交わした。白いジャケットに黒いネクタイ、後ろに流す灰色の髪――ミシェルは温かくユーモアに溢れ、ニューヨークやバーデンバーデンでのバー経験を語ってくれた。彼の得意カクテル「ピック・ミー・アップ」は実際に味わってみなければ分からないが、若いウェイターに同じ白いジャケットで提供する姿は格好良かった。
私にとってフランスの最高の象徴は、永続性と儀式、そして細部へのこだわりだ。パリに移り住んだとき、ずっと探し求めていたバーがここにあった。以後、訪れるたびにミシェルは握手と笑顔で迎えてくれ、モバイルショップやスターバックスが増えても、この場所だけは変わらないと確信させてくれる。
見つけ方
Le Rosebud
11 bis rue Delambre
Paris, France 75014
+33-1-43-35-38-54
ウェブサイトなし
枕元に置きたい一冊
You Deserve Nothing – アレクサンドル・マクシック デビュー小説




