行ってはいけない…ベルリン
ベルリンは本当に行く価値があるのか?
実は、ベルリンへ行かないように勧めているわけではありません。むしろ、街の魅力と課題を率直に伝えたくて書いています。
多文化が息づく街
地元の人は「汚い」「混んでいる」「外国人が多すぎる」「失業が多い」などと不満を口にします。近年はジェントリフィケーションや家賃上昇が進み、住民同士の会話はドイツ語より英語になることも少なくありません。

ベルリンは昔から外国人を歓迎してきました。1960年代に西ベルリンへはトルコの出稼ぎ労働者が、ベトナム戦争中・戦後には東ベルリンへベトナム系コミュニティが根付いたのです。

創造性が溢れる環境
第二次世界大戦後、西ベルリンは徴兵義務が免除されたため、活動家やパシフィスト、アナーキスト、ミュージシャン、アーティストが集まりやすくなり、州からの助成金も受けられました。これがベルリン特有の国際色豊かな雰囲気の土台となりました。
街は「秩序ある混沌」――ドイツらしい無秩序が魅力です。
ゆとりのある生活
道端のカフェでゆっくり過ごしたり、川辺でワインを楽しんだり、広大な公園でバーベキューをしたり――ベルリンは緑が豊かで、リラックスした時間が流れます。

警察の目立つ存在感は少ないですが、秩序は保たれています。
歴史的背景と再統一
第二次大戦後、首都はボンに移り、ベルリンは開発が遅れた緑の街となりました。1991年に再統一が実現し、1999年まで官庁はボンに残っていたため、カジュアルな服装が今でも根付いています。
投資や産業が限られた結果、失業率は高めですが、生活コストは東南アジア並みです。5週間の滞在で家賃はタイと比べてたった200ドルの差、食事は平均6ドルほどです。
忘れてはならない過去
ベルリンの歩道に埋め込まれた5,000以上の金メッキ「Stolpersteine(つまずき石)」はホロコーストの犠牲者を記念しています。壁の下にあった脱走トンネルや、12世紀に遡る創城の痕跡も街中に点在しています。
東側壁の残骸は今や「East Side Gallery」の壁画として、自由と芸術のシンボルになっています。

自転車天国
自転車での移動がとても快適です。アレクサンダー広場、テレビ塔、ブランデンブルク門、チェックポイント・チャーリー、各公園や湖へ簡単にアクセスできます。私たちは毎日20kmほど走りました。

地区ごとの顔
クレュツベルクはトルコ文化と国際的エネルギーが混ざり合い、市場では新鮮な野菜やチーズ、オリーブが並びます。
プレンズラウアー・ベルクは樹木が並ぶ通りとクリエイティブなカフェが魅力で、ジェントリフィケーションが進行中です。

ショーネベルクはヒッピーとファミリーが共存し、クーダム(Kurfürstendamm)はショッピング、ノイケルンはパンク文化の中心です。東西の建築様式や信号、トラムの走り方の違いが今も街に残っています。
公共交通とナイトライフ
夏は自転車、冬はトラム(東部)、Sバーン、Uバーン、バス、タクシー、カーシェア(Zipcar)と、移動手段は豊富です。
クラブは深夜まで営業し、入場規則は厳しいです。「アメリカン・ヒップスター禁止」などのサインが見られます。

ブランチは午後4時まで楽しめ、定番スポットはリバーサイドの「Badeschiff」やマウアーパークのカラオケ、旧テーベルホフ空港の凧揚げ・スケート場です。



ハイカルチャーとパンクが共存
オペラや交響楽団、博物館といったハイカルチャーと、パンクな雰囲気が同居し、さまざまな人々が自然に混ざり合います。

訪問者が新しい風を吹かせても、ベルリンはそれを歓迎します。


結論
緑が多く、国際的で、ちょっとした荒々しさも魅力です。海がないだけで、ブランチで私たちと出会えるかもしれません。

ベルリンを訪れたら、ぜひ当サイトのベルリン・クイックガイドをご覧ください。




