2019年旅行トレンド:拡張現実が変えるアトラクション
VR・ARが切り拓く旅行体験
VR(バーチャルリアリティ)やAR(拡張現実)は、かつてはSFの世界でしたが、現在はスマートフォンの機能として誰でも手軽に利用できるようになりました。旅行の計画から現地での探索まで、あらゆる段階で新しい体験を提供します。
VRはヘッドセットを装着し、コンピュータが生成した全く新しい空間に没入できる技術です。視覚・聴覚だけでなく、センサー付きグローブで触覚まで再現するインタラクティブな体験が可能です。一方、ARはスマートフォンやタブレットの画面上にデジタル情報を重ね合わせ、現実世界に追加情報を提供します。

長年の期待と、Google Glass の失敗などの挫折を経て、VR・ARはエンターテインメント、リテール、医療、製造業など多くの分野に浸透しています。旅行業界もその波に乗り、最前線で活用が進んでいます。
バーチャル「チェア旅行」は、360度映像を配信するアプリの登場で黄金時代を迎えました。スマートフォンをヘッドセットに装着すれば、目的地や観光名所、ホテル、さらには火星のローバーまで、家に居ながらにして体験できます。
実際の旅行中にVR・ARが提供するリアルタイムの驚きは、まさに革命的です。

歴史を生き生きと体感
優れた博物館はストーリーテリングが鍵です。VR・ARは「バーチャルタイムトラベル」という最強のツールを提供します。
米国・ワシントンD.C.:スミソニアン国立自然史博物館の1881年骨堂は、Skin & Bones アプリで骨格が動き、絶滅した生物が復活します。
アイルランド・ウォーターフォード:Waterford Museum of Treasures の「King of the Vikings」体験では、ライブ俳優・ホログラム・VRが組み合わさり、建国期の戦士たちに出会えます。
オーストラリア・ダーウィン:ロイヤル・フライング・ドクター・サービスの施設では、1942年ダーウィン港への空襲をリアルタイムVRで体感し、55席のホログラムシネマも楽しめます。

異空間が交差する
博物館だけでなく、野外遺跡や街並みにもVR・ARは深みを加えます。
フランス・パリ:Pont d’Arcole や Place de la Bastille 近くの「Timescopes」では、革命後のパリをVRで眺められます。
スペイン・ギリシャ:Seville、Barcelona、Athens、Ephesus などで提供される「Past View」ツアーは、スマートグラスを通じて現地に歴史的再現を重ね合わせます。
イングランド各地:「Explore England’s Historic Cities」アプリは、Durham Cathedral、Chester Roman Amphitheatre、Maritime Greenwich などでバーチャルガイドやストーリーを呼び出します。
パラレルユニバース
一度きりの斬新な体験は、想像力の限界を超えます。
UAE・ドバイ:ブルジュ・ハリファ 125階から、吸着グローブを使って仮想の登頂や828メートルのフリーフォールを体験できます。
日本・東京:First Airlines は、VRヘッドセットで東京からニューヨーク、パリ、ローマ、ハワイへ「飛行」させるサービスを提供しています。

VRが主役になる
現実を拡張するだけでなく、VRは完全なる没入型エスケープ体験も提供します。
バーチャルローラーコースター(世界各地):Six Flags(米国)やLegoland(マレーシア・ドイツ・フロリダ)などで、実際のスリルとファンタジーの世界を同時に楽しめます。
屋外VR体験(世界規模):IMAX VR、The Void、Zero Latency といった施設は、専用スペースでフリーロームとマルチプレイヤーVRを提供し、グローバルにネットワークを拡大中です。




