ブータン東部の未知なる地へ:ほとんど人が足を踏み入れない場所を探検
ブータン東部、メラク・サクテンへの旅
「私たちはここ15年で3番目のグループです。」とガイドは言いました。その言葉は松の香りとともに山の冷たい空気に残りました。私は川が森の谷間を駆け抜け、祈りの旗がヨットの帆のように風に揺れ、赤い刺繍のローブをまとった女性が牛を牧草地へ導く光景を眺めながら、その意味を噛み締めました。
この壮大な景色を目にした外国人はごくわずかです。
ヒマラヤの先駆者になる
21世紀において、ある場所を最初、あるいは3番目に踏むことは特別な体験です。ブータン政府が2010年にメラク・サクテン地域の入域を許可したことで、一般旅行者にも先駆者になるチャンスが生まれました。
メラク・サクテンは、王都ティンプーと唯一の国際空港の正反対に位置する、ヒマラヤ王国の最東端に広がる原生の丘陵と谷です。極めてアクセスが困難で、サクテン野生生物保護区(イエティ目撃情報がある)や独自の文化が残ることで知られています。
ここに暮らす半遊牧民ドロクパ族は独自の方言を話し、独自の神々を祀り、特徴的な伝統衣装を身にまといます。1995年に観光客の入域が制限されたのは、こうした文化遺産を守るためでした。
現在は観光振興の一環として、メラク・サクテンは冒険者を歓迎しています。最も一般的なルートは、川谷を歩き、標高4,300メートルの峠を越えて2つの同名村へ向かう数日間のトレッキングです。
聖なる出会いとイエティ伝説
新規性だけで旅の価値はあるのでしょうか? もちろんです。現地の人々は観光客向けの露店やショーを設けておらず、純粋な日常がそのまま体験できます。
私は「シャモ」と呼ばれる黒いヤク毛の帽子(雨除けの5本の突起が特徴)を探しましたが、土産物店はありませんでした。その代わり、親切な農家の方が数枚のヌルトルムで自家製のものを売ってくれました。
白い農家と鮮やかな屋根裏が並ぶ緑の丘を歩くと、ブータンの仏教的な精神が全身を包み込みます。ある日のピクニックでは、赤いローブを纏った本物の聖人が通りかかり、私たちに祝福を授けてくれました。
このような偶然の出会いが東ブータンの魅力です。イエティは実際には見かけませんでしたが、地元の人々は確かに存在すると語ります。巨大でニンニクの匂いがするとされるイエティは、伝説と現実が交錯する存在です。
ごく少数の住民と、もしかしたら姿を見せないイエティとだけが共有する自然は、まさに魔法です。
メラク・サクテンへのアクセス
東部の空港が整備されるまでの最速ルートは、インド・サムドゥップ・ジョンカール国境を経由する方法です。サムドゥップ・ジョンカールはアッサム州のグワーハティ空港から車で約2.5時間です。そこからトラシガン(東ブータンの主要都市)まで約6.5時間の山道を走ります。
トラシガンからチャリング(トレッキングの出発点)までは約2.5時間。ここからフォングメへ向かうループトレイルが始まります。日帰りハイキングも可能ですが、体力に自信がある方は4日間、ゆったりしたい方は5〜6日間の行程が適しています。
ブータン旅行に必要なビザや手数料の詳細は、www.tourism.gov.btをご覧ください。
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