万華鏡のアート
最近のカタール・ドーハへの3日間の旅で、ベッカ・バーグマンは「見どころが少ない奇妙な場所」と感じました。ただし、例外が一つありました。
イスラム美術館へ
親愛なるイスラム美術館様、
長らく建物に対してこんな感情を抱いたことはありませんでした。扉をくぐった瞬間、胸が高鳴り、同時に緊張感が走りました。建物なのに、という先入観を覆すほどの圧倒的な魅力です。中央の大きなアトリウムから光が差し込み、幾何学的な角度と繰り返しのパターンが至る所に広がり、まるで万華鏡の中に閉じ込められたかのようです。外観は白いキュビスト様式の石灰岩ブロックで構成され、青空との対比が美しく映えます。さらに、ドーハのハイパーモダンなスカイラインを背に、古典的なムーア様式のアーチで囲まれた屋外スペースは格別です。
要するに、あなたは21世紀のイスラム建築の典型であり、伝統と未来志向が同居する至高の例です。力強くシンプルで、華やかさと控えめさが絶妙に調和した、場所の意味を体現した理想的な美術館です。また、過去20年でスペイン、エジプト、イラン、イラク、トルコ、インド、中央アジアから集められた写本、織物、陶磁器などのコレクションも見事です。
館が建設されるまでのエピソードも興味深いです。ドーハの支配家族はI.M.ペイにフラッグシップ美術館の設計を依頼しましたが、当時91歳のペイは当初渋っていました。最終的に「金で説得した」と案内係は笑って語ります。2008年にオープンしたこの美術館は、ペイの晩年の代表作とも言えるでしょう。カタールは世界最高の一人当たりGDPを誇り、人口はわずか200万人。その富で砂漠の中に壮麗な建築を生み出すのがドーハの特徴です。一方、街中の他の建築は派手さや規模で競い合いがちですが、この美術館は控えめで熟考された美しさが際立っています。
将来的に競争は避けられません。ウォーターフロントの南に、ジャン・ヌーベルが手掛ける国立カタール博物館(2014年開館予定)や、人工砂丘の上に建つアーティストコロニー、人工島に浮かぶミニシティ、2022年ワールドカップ後に再利用される空調完備のサッカースタジアムなど、壮大な計画が次々と語られています。
しかし、最初の恋は忘れられません。
敬具
ベッカ
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バーチャルツアー:美術館ハイライト
NYT(2008年)レビュー




