あなたは現地の人になりすますことができると思いますか?
はじめに:荷造りのジレンマ
旅行のたびに何を持っていくかで悩む私。ツアーガイド、そして旅行ライターとして10年以上空港を飛び回ってきたが、キャリーオンだけで軽快に旅するスタイルは未だに身につかない。そんな悩みも、今春ヨーロッパで5週間撮影したテレビ番組『Local Currency(ローカル・カレンシー)』で一気に解決した。
各都市で同じ服装を使い回すという作戦。5日間の撮影で、同じシャツを5枚、ブレザーとジーンズ(Club Monaco提供)だけを着て回った。まるで『グラウンドホッグ・デー』のように同じ日常が繰り返され、ちょっとした違和感はあったものの、荷物は最小限に抑えられた。
番組コンセプト:『現地の人』になる
番組の核はシンプルだ。旅行先で「地元の人」になりすますこと(いわゆる『Directions Face』)。スペインのバレンシア、オーストリアのウィーン、スイスのチューリッヒ、ベルギーのアントワープ、オランダのアムステルダムという、いわゆる『クール・キャピタル』5都市を訪れ、現地住民から“ローカル”として認めてもらえるか挑戦した。
各都市でのミッション
チューリッヒでは、電車の釣り銭が足りないときに見知らぬ人に「お釣りをください」と頼むという、スイス流のやり方を実践。隠しカメラが私の大胆な試みを追いかけた(結果は映像で確認してください)。
アントワープでは、フラマン語のピジンを話す前に、マルジェラのような地元デザイナー風に変身しなければならなかった。結果、引き出しの奥に眠っていた「明日は洗濯日和」的な下着で登場することに。
クルーとの日常:四人で撮影旅行
撮影開始前に、制作過程を隠さずカメラに映すことを決定。プロデューサー兼ディレクターのグレアム、カメラ担当のマット、編集兼カメラのアレックスの3名が随所に登場する。
バレンシアでパエリアを、ウィーンで巨大サイズのシュニッツェル(持ち帰り用にショッピングバッグに入れて)を共に食べ、アムステルダムでは市内の大観覧車に乗り込み、四人で空撮を試みた。グレアムはウィーンで見つけたデザイナーのサングラスをかけ、アムステルダムのグランジな街・De Pijpで中東料理を囲んで誕生日を祝った。
学んだこと:現地の人は寛容
番組はコミカルで失敗も多かったが、一つ確かな真実を再確認させてくれた。旅行先で必ずしも「地元の人」になりすます必要はないが、たとえ観光客らしくても、ほとんどの現地人は親切に接してくれる。
ウィーンのレストランでドイツ語のぎこちないフレーズを叫んだとき、店員は笑顔で止まり、二分間かけて私の言い間違いを丁寧に直してくれた。その瞬間、すぐにでも再訪したくなったが、次回はもっと自然に溶け込めるようにしたい。
視聴方法
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Local Currency は7月1日、Plum TVで放送開始。




