One Kid One World:驚くべき旅と教育支援
One Kid One Worldのボランティア旅行が生む変化
ひとつの旅が多くのインスピレーションを生む。スーダンでの感動的な人道支援の経験を経て、テレビライター兼プロデューサーのジョシュ・バイセルは、One Kid One Worldを設立した。ケニアとエルサルバドルで学校の再建、教育支援、課外活動の提供、コミュニティの活性化を行う同団体の共同エグゼクティブ・ディレクター、トレーシー・マックバンと、ボランティア旅行の内容や対象者、相互利益について語り合う。
プログラム概要
One Kid One Worldのボランティアプログラムは、ケニアとエルサルバドルの既存校を対象に、教育環境の改善を目指す短期滞在型ツアーを提供する。外部者として新たに校舎を建てるのではなく、現地のニーズに合わせて既存校の改装や設備整備を行う。
参加者は自ら手を動かし、庭の植栽や教室の清掃、壁画制作など、得意分野に合わせた作業に取り組む。また、子どもや教師との交流が重要視され、単なる講義型ツアーではなく、実際に現場で共に活動する体験が中心となっている。

エルサルバドルで教室をペイント。

笑顔の子どもたちが最高のご褒美。
エルサルバドル
週末を利用した「極限スクールメイクオーバー」を実施。仕事を休めないプロフェッショナル向けに、木曜夜のレッドアイ便で現地に到着し、ビーチハウスに荷物を置いたらすぐ作業開始。
校舎の大規模修繕は現地の建設会社が担当し、ボランティアは清掃・整理・モザイク装飾などを行う。午後は子どもたちと交流し、文化的な相互理解を深める。
土曜は「スクールフェスタ」:DJを呼び、ピザパーティーを開き、教室の再装飾を祭りに変える。午後は主に女子を対象に自己肯定感を高めるエンパワーメントワークショップを実施し、最後は地元のダンス講師から伝統舞踊を学ぶ。
日曜は観光日。コーヒー農園でジップライン、サンサルバドル市内散策、職人のマーケット巡りを楽しむ。現地校で短時間のエンパワーメント活動を行い、夜はレストランでディナー。帰国前に、これまで学校に通ったことがなかった約100名の子どもが新たに学びを始める契機を作る。

学校は楽しくてもいいんです。
ケニア
10日間のプログラムで、地域内の複数校を1〜2日ずつ訪問。ナイロビで初日のプロジェクトを開始し、サンブールへサファリと校舎訪問へ移動。装飾作業に加え、女子向けの自己肯定ワーク「I am, I will be(私は~、将来は~)」を実施。
その後5日間は研究所を拠点に、ルシンガ島の校舎へランドローバーで移動しながら作業。途中、ランチや短時間サファリで観光も楽しむ。リフトバレーやマウントケニア上空を小型機で飛び、壮大な景観を堪能。毎晩はビクトリア湖を眺めながらサスカービールを片手に、サファリヴィレッジのレストランで一日の振り返りを行う。
旅行はどのくらいの頻度で開催していますか?
エルサルバドルは年2〜3回、ケニアは年1回または隔年で実施。ジョシュまたはトレーシーが常に同行し、現地パートナーと密接に連携しているため、参加者の希望日時に合わせたオーダーメイドの旅行も手配可能。例として、昨年10月に14名の女性だけでエルサルバドルの女子限定ツアーを実施した。

ケニアでの作業風景。
One Kid One Worldの学校パートナーシップについて教えてください。
米国パサデナの全女子校と連携し、同校の生徒・教師がエルサルバドルへ3回の交換校改装に参加。寄付金の行き先を実体験でき、支援がどのように子どもたちの生活を変えるかを学ぶ貴重な機会となっている。
観光はどのように組み込まれていますか?
観光はプログラムの重要要素。エルサルバドルではウミガメの放流やコーヒー畑でのジップライン、ケニアではサファリ体験を提供。現地の生活や自然に触れることで、参加者がその国に恋をすることを目指している。

新しい友達と過ごす時間。
どんな人に向いていますか?
旅行好き、寄付金の使途を自分の目で確かめたい人、快適さから外れた体験を求める人に最適。現地の宿泊施設は素朴なものが多いが、未経験の人でも人生が変わるほどのインパクトが得られる。
誰が恩恵を受けますか?
子どもたち、学校、そして地域全体が相互に利益を得る。どちらがより得をするかは測れないほど、双方にとって価値が大きい。
印象に残るエピソードは?
ケニアで最初のプロジェクト時、15歳の少女フィオナは家族がHIVや栄養失調で次々に亡くなり、学校に通う余裕がなかった。費用を負担すると伝えた結果、3年後に彼女はクラスでトップに卒業。子どもの可能性が開かれる瞬間を目の当たりにした。

伝統衣装に身を包んで。
言葉の壁で起きたハプニングは?
ステファニー・マーチがケニアでニューヨークについて教えると、女子生徒が「牛はどこにいるの?」と質問。ニューヨークに草原がないことを伝え忘れたのが原因だった。
今後の展開は?
中米での活動拡大を計画中。ニカラグアやパナマでのツアーを検討しているが、ケニアは現在の拠点に集中し、質の高い支援を続ける方針。

旅行と寄付への考え方は変わりましたか?
ケニアでは300ドルで少女一人を学校に通わせられる。一方、同額でジーンズ一着が買える。どちらを選ぶか自問自答する機会が増え、行動が変わった。
たった一つの善行で子どもの人生は変わる。貧しい環境で孤立感を抱える子どもたちに、支援者の存在が自己価値感を高め、将来への道を切り開く。
さらに詳しく
Kenya Diaries Part 1: Samburu Hokey Pokey
Kenya Diaries Part 2: From the Ground Up
Kenya Diaries Part 3: School of the Future
Spark on a Children’s Crusade




