スマートフォンが旅行の形を変える方法
旅行業界はここ数年で劇的に変化しました。10年以上前、旅行と言えば家族の車に乗り、グローブボックスに入った紙の地図を頼りに目的地へ向かうか、長時間のフライトで遠く離れた場所へ向かうものでした。Wi‑Fiの存在すら知られなかった時代です。
今この記事を読んでいるあなたは、そんな昔の旅行体験を覚えているかもしれません。そして、ほとんどの場合、スマートフォンでこの記事を読んでいることでしょう。
スマートフォンは仕事や日常のパートナーであるだけでなく、別途チケットや部屋を必要としない旅行の相棒にもなっています。2012年の Prosper Mobile Insights の調査によると、回答者の 98% が旅行時にスマートフォンやタブレットを持ち歩き、そのうち 80% が「常に」使用していると答えました。
旅行中にスマートフォンで何をしているのか
- コミュニケーション
調査対象の 84.6% が個人メールをチェックし、旅行中の主な連絡手段としています。一方、電話やテキストで家族とやり取りするのは 67% にとどまり、写真や SNS への投稿は 57.7% でした。 - ナビゲーション・計画
GPS や地図アプリを利用する旅行者は 67% に上り、旅行先の観光スポットやレストラン情報を検索する人は 62% でした。 - エンターテイメント
移動中にスマートフォンで娯楽を楽しむ人は 53.5% で、映画やドラマ、読書に使う人は 54.8% でした。
単なる旅行の相棒以上
旅行前のプランニングでもスマートフォンは欠かせません。2012 年の Nielsen の調査では、旅行アプリの利用が前年比 116% 増加し、写真アプリに次いで高い伸びを示しました。
写真家から旅行代理店へ
スマートフォンは旅行中の撮影だけでなく、ホテルや航空券の格安情報を検索したり、予約を行ったりするツールでもあります。しかし、Emarketer の調査によると、航空券購入を希望した旅行者の 89%、レンタカー予約を希望した旅行者の 73% が、スマートフォンのブラウザで完了せずに「電話で問い合わせ」ボタンを使って直接担当者と話すことを選んでいます。
このような背景から、モバイル対応(レスポンシブデザイン)へのシフトが進んでいます。画面サイズに合わせてレイアウトが自動調整されることで、スクロールやピンチ操作を最小限に抑えられます。ただし、航空会社やチケット販売サイトの中には、スマートフォンでの操作が依然として難しいものもあり、Google の 2012 年の調査では「使いにくいモバイルサイトが旅行予約の最大の障壁」と指摘されています。

(画像出典:Google – The Role of Mobile for the 2012 Traveler)
スマートフォンで荷造りもサポート
旅行の準備段階でもアプリが活躍します。Android 用の「Packing List」や iOS 用の「Packing & Packing Pro」などは、目的地に合わせたカスタムリストを作成でき、旅行書類の持ち忘れ防止や荷物の重量見積もりまでサポートします。

旅行中の体験向上と次回の計画
飛行機が着陸したら、いよいよ旅行本番です。まずはチェックインが必要ですが、ホテルや航空会社の公式アプリを使えばモバイルチェックインが可能です。GPS ナビ、天気予報、行程管理アプリなど、スマートフォンは旅行を快適にする機能が満載です。もちろん、思い出の写真や動画を撮って SNS でシェアすれば、帰宅前でも友人や家族と旅行の感動を共有できます。




