嵐のライダー
登頂概要
2月6日、イネス・パーペルトとメイアン・スミス‑ゴバットは、写真家の友人トーマス・センフとフランツ・ヴァルターと共に、チリのトーレス・デル・パイネ国立公園にあるトーレス・セントラルの極めて難易度の高い東壁を登頂しました。この歴史的ルートの初登頂から25年、‘Riders on the Storm’の成功はこれまでわずか5件です。この地域は変わりやすい天候で有名で、登攀は非常に困難です。
取材・映像
『Sidetracked』第7巻で、メイアンは遠征の物語を語ります。トーマス・センフとフランツ・ヴァルターが撮影した遠征の映像クリップをご紹介します。長編版は冬に国際映画祭で上映予定です。




当日の体験談
『私たちは固定ロープの頂上に達したとき、壁に朝日の最初の光が差し込みました。小さな雪の斜面に身を寄せ合い、アルゼンチンの広大な平原の上に昇る太陽の光を静かに見守っていました。言葉は必要ありませんでした。チームとして日常の作業に戻り、リードは私の番で時間が限られていたので、深呼吸をしてロックシューズをはめ、ダウンジャケットと手袋を脱ぎ、難しいオープニングシークエンスに挑みました。薄く鋭いクラックは凍りついた指に食い込み、足の指は小さなフットホールドで木のブロックのように感じました。数秒で感覚が失われたので、足場が支えると信じるしかありませんでした。前日もこのピッチに近づいていたので何が起こるかは分かっていましたが、寒さの中では特に厳しく、氷が上部で溶け始め、急峻な壁に滝のように流れ落ちる前に、このピッチを登るチャンスは一度だけでした。』





さらなる挑戦
『私たちはすでに山頂に到達し、装備一式を背負って無事に下山できました。しかし、私たちの目標はルート全体をフリークライミングで完走することで、まだいくつかのピッチが残っていました。ベースキャンプで風の轟きを聞きながら横たわり、力を蓄えて目標達成を決意しましたが、危険は依然として現実でした。次に岩が落下したときに不運な場所に居合わせないよう、運が続くことだけを願っていました。嵐が過ぎ去ると、私たちは再びロープを登り、2メートルの雪の下からロープを掘り出しました。スラブは数週間前に登ったルートとは違い、まるでスキー場の斜面のように見えました。』



全文掲載
『Sidetracked』第7巻で全文をご覧ください。




