ギリシャ・ケルキニ湖でのバードウォッチング体験
人工湖ケルキニ湖は、ヨーロッパでも重要な湿地のひとつとして知られ、バードウォッチャーや自然愛好家に人気のスポットです。
朝のボートツアーで出会う鳥たち
夜明け前に起き、保温インナーを身に着け、山々の斜面から吹き込む冷たい風の中、湖の真ん中でボートに乗ります。太陽が地平線からゆっくりと顔を出すと、空が都会では忘れられたような色彩に染まり、遠くに翼を広げた影が見えてきます。やがてペリカンの群れが水面に滑り込み、乱れた羽毛と鮮やかな赤いくちばしがはっきりと見えます。これがバードウォッチングの第一歩です。
ケルキニ湖の魅力
ケルキニ湖はNatura 2000保護地域の一部で、年間約8万人の来訪者が訪れます。人工的に作られた淡水湖にもかかわらず、ギリシャ国内で観察される鳥種450種のうち320種以上がここに集まります。ピンクのフラミンゴが水面を優雅に歩く姿や、上空を舞う姿はまるで熱帯地方の光景です。数千羽が一斉に飛び立つときのカモの鳴き声は、まるでガラスビーズが入った大きなバケツがひっくり返されたようです。ヨーロッパでも最も稀少な白頭雁(レッサー・ホワイトフロント・ジーズ)を見るチャンスもあります。
ボートとジープで巡る観察ルート
朝はマンドラキ港から平底ボート(plava)に乗り、湖を横断しながら鳥たちの「釣り」姿を観察します。午後はジープで湖岸へ戻り、リードの中に身を潜めて待ちます。カワウソが姿を現すかもしれませんし、水牛が草を食む様子や、巨大な半水生げっ歯類コイプ(ビーバーに似た動物)とセルフィーを撮ることもできます。
鳥に近づくための「透明になる技」
鳥に近づくコツは、できるだけ自然の匂いを残さないことです。石鹸や香水の匂いはすぐに鳥を驚かせてしまいます。多くのバードウォッチャーは、暗いうちに岸辺の隠れ家に身を潜め、朝日の第一光で鳥が気付かないうちに観察を始めます。
撮影のポイント
ギリシャ屈指の野生動物写真家、クリストス・ヴラコス氏は次のように語ります。「最初は記録として写真を撮りますが、経験を積むと鳥に余裕を持たせることが大切です。距離感を保ち、鳥にプレッシャーをかけないことで、最も自然な姿を捉えることができます。」
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