旅行の達人サマンサ・ブラウンが語る、旅で人生を変える方法
旅行者になろう、観光客ではなく
ブラウンによれば、旅は自分がその場所の一部であると感じられる目的地や体験、人々を見つけることから始まります。細部まで計画するより、風に任せて自由に動くことが大切だと言います。「私の旅の哲学です。テレビ番組のためにはしっかり計画しますが、プライベートでは少し違うんです」と語ります。旅行費用に左右されず、夏の旅行を節約する10の方法も紹介しています。最新のテレビシリーズ『サマンサ・ブラウンの好きな場所』は2018年1月にPBSで放送されました。
空の星を数えよう、オンラインの評価は置いておく
多くの人が時間に追われ、休暇の一瞬一瞬を無駄にしたくありません。ホテルやカフェの評価を追い求めると、旅の自発性が失われ、ストレスが増えることがあります。「5つ星でないものは試さない、評価で日程を決める」――そんな考え方は、旅の本質を薄めてしまいます。ブラウンは「感嘆符ではなくコンマを探す。コンマは息をつき、観察し、楽しむ余裕を意味する」と説明します。レビューがなくても、地元の人しか知らない隠れた名所を探すことが旅の醍醐味です。
期待を手放し、リアルを受け入れよう
旅先での先入観や理想は捨て、オープンマインドで臨むことが大切です。「失礼でなく、汚くなく、危険でなければ、うまくいかなくてもその体験を続けるべきです。期待と現実は別物ですから、場所そのものを受け入れましょう」とブラウンは語ります。例としてパリを挙げ、「ロマンチックなイメージにとらわれがちですが、そこは実在する街で、リアルな人々が暮らしています。投影せずにそのままの姿を見ると、より楽しめます」と説明します。旅行前に覚えておきたいフランス語の基本フレーズ10選も紹介。
歩こう、そしてさらに歩こう
快適な靴は必需品です。ハイヒールは夜のクラブで踊るときだけに取っておき、観光は徒歩が一番です。「新しい街では6時間の散歩をし、人々の視線を感じます」と語ります。好奇心と冒険心で街の裏通りまで足を伸ばすと、思いがけない発見があります。「その日の流れに身を任せることが大切です。SNSが全てになりつつある今、オフラインで歩く体験は貴重です」と強調します。
挨拶しよう(Hola、Bonjour、Hallo も)
地図だけでなく、人々の顔を見ることが旅の本質です。現地の人と交流することで、その土地の魂に触れられます。ブラウンはニカラグアを「母国のように迎えてくれる場所」と語ります。「何度も訪れ、笑顔で迎えてくれた人々に安心感を覚えました」と語ります。ニカラグアのグレナダ湖畔の街は、スペイン風の豪邸と海賊の歴史が残る魅力的な場所です。1980年代の政治的混乱を経験した彼女は、「当時は行きたくなかったが、実際に行ってみて、旅行は先入観を覆す」と語ります。
未来を呼吸し、過去から学ぶ
ブラウンが愛した街の一つがベルリンです。「ヨーロッパはモニュメントや城が多いが、ベルリンは未来感が強い」と語ります。ベルリンの壁崩壊後の1990年代初頭に訪れた彼女は、街のエネルギーと可能性に心を打たれました。「芸術家が活気に満ちた環境で創作できるのは、ベルリンのエネルギーがあるからです」と述べます。旅行は歴史を学び、現在を体感し、未来への可能性を感じる絶好の機会です。
地元の人が行く場所へ行こう
有名な通りだけでなく、隣の路地や裏通りに足を伸ばすと、全く違う風景が広がります。「パリのシャンゼリゼやニューヨークのブロードウェイのすぐ隣の通りを歩けば、地元の雰囲気が味わえます」とアドバイス。中国でも公園を訪れ、踊る人やワルツを楽しむ高齢者、チャチャを踊る子どもたちの姿から、現地の生活を垣間見ました。「地元の人が集う場所に行くと、リラックスした姿が見られ、人生を楽しんでいることが伝わります」
旅行のリチュアルを作ろう
滞在中は毎日同じ時間に同じことをする習慣を持つと、現地の生活リズムに溶け込みやすくなります。「毎朝同じカフェで朝食を取る、午後は同じテラスでロゼワインを楽しむ」など、日課を決めると心が落ち着き、観光スケジュールから解放されます。旅行中の長時間フライトで体調を崩さないコツも紹介しています。
冒険は身近にある
自分の住む州で旅行のヒントを探したことはありますか?「旅は距離で測るものではなく、日帰りでも人生を変えることがあります」とブラウンは語ります。地元の人々の日常に触れ、共感することで本当の旅が生まれます。身近な場所でも、深い体験ができるのです。




