アメリカの都市8つのユニークなニックネームの由来
ビッグアップル (The Big Apple)
ニューヨーク市はタイムズスクエアや黄色いタクシーで有名ですが、ニックネームの「ビッグアップル」は果物とは無関係です。1920年代、競馬記者ジョン・フィッツ・ジェラルドが、アフリカ系アメリカ人の厩舎係が使っていた「大きな賞金(big apple)」という表現を取り上げました。都市が開催するレースの重要性を示す言葉として広まり、1930年代には歌にもなり、1970年代にニューヨーク観光局が公式にプロモーションに使用しました。
ビーンタウン (Beantown)
ボストンは「自由の揺りかご」や「丘の上の街」など歴史的な呼称がありますが、「ビーンタウン」は食文化に由来します。植民地時代、モラセスで甘く煮た豆料理が港に来る船員の人気メニューとなり、彼らがこの街を「豆の町」と呼んだことが名前の起源です。
ビッグイージー (The Big Easy)
ニュー Orleansはパーティー文化と温暖な気候、寛容な飲酒規制で知られ、ゆったりとしたライフスタイルが特徴です。1960年代、ゴシップコラムニストのベティ・ギロウが「ビッグアップル」に対抗する形で「ビッグイージー」という愛称を創作し、シンプルで楽な暮らしを象徴しました。
ウィンディシティ (The Windy City)
シカゴが風の多い街というイメージは有名ですが、最初の由来は別です。1876年5月9日付のシンシナティ・エンクワイアの記事で「THAT WINDY CITY」と見出しが付けられ、政治家たちの「口先だけの風(windy)」が街を荒らすという比喩的表現が使われました。そこから風の多さと結びつき、現在のニックネームになりました。
シティ・オブ・ブラザーリー・ラブ (The City of Brotherly Love)
フィラデルフィアの愛称は、ギリシャ語の「phileo(愛)」と「adelphos(兄弟)」を組み合わせた名前そのものの直訳です。創設者ウィリアム・ペンがクエーカー教徒として、住民が互いに兄弟のように愛し合う街を目指したことに由来します。
マイルハイシティ (The Mile-High City)
デンバーは標高が海抜約1マイル(1,609メートル)に位置し、州議会議事堂の階段に設置された測定点が公式の基準となっています。スキーリゾートや壮大な山岳景観が魅力で、この標高を示す「マイルハイ」の愛称が定着しました。
マジックシティ (The Magic City)
マイアミは温暖なビーチと夜景で知られますが、愛称は「魔法」ではなく急速な都市開発に由来します。19世紀後半、プランテーション所有者ジュリア・タトルが鉄道延長を実現させたことで、人口が一夜にして急増し、まるで魔法のように街が形成されたことから「マジックシティ」と呼ばれるようになりました。
ホーリーシティ (The Holy City)
サウスカロライナ州チャールストンは教会が多く、かつ歴史的に港の灯台のように機能してきました。19世紀に半島が開発されると、教会の尖塔が遠くからでも見えるランドマークとなり、船乗りが港への航路を確認する目印となったことから「ホーリーシティ」の愛称が定着しました。




