ビーチハウスからのハリケーン体験記
前回の更新以来、ビーチハウスでのハウスシッティングは一層緊迫したものとなりました。
ジレンマ:滞在か避難か?
ハリケーン・エルネストは先週、メキシコに上陸しカテゴリー2の勢力で、私たちのビーチハウスからわずか20マイル北に上陸しました。ジャングルを突き抜け、沿道の電線を倒すほどの勢いでした。
本当の緊張は、嵐が本格化する数日前に訪れました。熱帯低気圧エルネストは、ハリケーンに成長するのか、低気圧に弱まるのかが不透明でした。もし強くなるなら、滞在すべきか、避難すべきか――その判断が迫られました。
一週間前、オーナーから「エルネストが接近する可能性がある」とメールが届きました。当初は様子見の軽い話題で、晴れたビーチでハンモックに揺られ、海で泳ぎ、仕事をこなす日常が続いていました。ハリケーンは遠い世界の出来事のように思えていましたが、米国のオーナーからの情報が次第に増え、脅威は現実味を帯びてきました。
私たちは避難の準備を始めました。必需品のパック、窓ガラスが割れないようにヤシの実を取り除くかどうかまで議論しました。やがて話は技術的な内容へとシフトしました。
『ダーティーサイド』を避ける
メールスレッドで嵐のデータを共有し、気象ツールで緯度・経度・上陸地点をプロットしました。現地の駐在員たちは、嵐が南側から来た場合に逆時計回りの風が最も破壊的になる「ダーティーサイド」のリスクを指摘し、北側からの上陸を祈っていました。
ハリケーンは正式にカテゴリー2に格上げされ、サフィア・シンプソン尺度では「非常に危険な風が広範囲に甚大な被害をもたらす」レベルです。
選択肢は二つ:ビーチから30フィート離れた場所に30時間以上電話やインターネットが遮断される状態で身を潜めるか、あるいは避難するか。
私たちは避難を選びました。
前日は大雨が降りましたが、出発当日の朝は穏やかで、海は静かに波打ち、鳥のさえずりだけが聞こえる中、トンボの群れが不安の兆しを示していました。
出発直前に迷いはありましたが、ほとんどの駐在員は残り、オーナーは私たちに任せる姿勢でした。南部のメキシコ人住民も窓を板で塞ぎ、同様に避難していました。村を走り抜けると、太陽に照らされた海と、引き上げられた漁船、シャッターを閉めた家々が並んでいました。地元住民はすでに避難済みでした。
北へ向かうと、軍のトラックが南へ走り出し、数時間後にはコスタ・マヤの多くがプラヤ・デル・カルメン方面へと避難していました。
文明への甘く切ない帰還
リモートで過ごした5週間が終わり、文明に戻ると同時に孤独感が鮮明になり、2週間後に去る日が待ち遠しくもありました。甘く切ない思いです。
過去2年で最長のハウスシッティングで、昨夏のカナダ滞在を上回る経験となりました。特にロバという元気な犬との絆は深く、浅瀬で魚を追いかける跳躍や、ダニから教わった足技、ビーチでのスプリントは忘れられません。彼女がビーチハウスを守ってくれる姿が恋しくなります。
夏の終わりが近づき、残り2週間で太陽の光、発電機の稼働、キウイさんたちとのディナー、そして残り少ないスノーケリングを楽しむカウントダウンが始まります。
次はコスタリカでハウスシッティング
コスタリカではニコヤ半島でのビーチハウス、子犬、充実した設備で2か月間のハウスシッティングが待っています。
メキシコのビーチハウス最終レポートは2週間後に公開予定です。穏やかな天候を祈ります!
ハウスシッティングを始めませんか?経験豊富なハウスシッターが執筆した『Break Free – The Ultimate Guide to Housesitting』で、包括的なガイドをご覧ください。




