チリ料理が期待外れな理由とは
はじめに
チリを何千キロも旅し、さまざまな場所を巡ったものの、食事は期待外れでした。
スパイス不足
チリ料理には辛味がほとんどありません。テーブルに置かれた赤いアジ粉は見た目は刺激的ですが、実際に味わってみてもほとんど熱さを感じません。
ピザとエンパナーダ
ピザ好きなら、チリのピザはアルゼンチンのものに比べて乾燥していてシンプルです。大人数向けの安価なメニューが多く、味に深みが欠けます。
エンパナーダも同様です。アルゼンチンではバターのきいた生地にチーズやジューシーな肉が入りますが、チリ版は生地が硬く、具も味気ないことが多いです。

代表的な料理
チリは南米で最も発展した国と言われますが、代表的な料理は「チョリジャーナ」や「コンプレート」のような、フライドポテトに肉やハム、チーズ、卵を乗せたボリューム系のカジュアルフードです。創意工夫に欠け、ニューヨークやシカゴのホットドッグほどの個性はありません。
ある時、メキシコのトルタに似たサンドイッチを注文したところ、冷たいゆでインゲン、フレッシュチーズ、レタス、トマト、玉ねぎが普通のパンに挟まれているだけの、意外な組み合わせでした。
ヘルシーさの欠如
多くの料理はパンや炭水化物が中心で、サラダはレタスやトマト、きゅうり、にんじんを油と酢だけで和えるシンプルなものが多く、主菜と同等の価格が付くこともあります。

ストリートベンダーの「ソパイピラス」は揚げた生地にマヨネーズをかけたもので、食べごたえはありますが栄養バランスは劣ります。
健康志向の選択肢はほとんどなく、コーヒーは砂糖を大量に入れたエスプレッソやインスタントが主流です。スムージーも甘すぎることが多く、甘さ控えめにするには注文時に要望する必要があります。
食事全般に塩分が多く、日常的に味付けが濃いと感じました。
地域料理とベジタリアン
南部の伝統料理「クランタ」は肉・魚・ジャガイモ・パンを地中で蒸し焼きにするものですが、調理に手間がかかり地域限定です。
ベジタリアン向けには、トウモロコシを使った「ウミタ」(タマレス風)や、アボカドと混ぜたスクランブルエッグの「パイラ」などがあります。どちらも軽食(once)として提供されます。
飲み物とスイーツ
夏の定番飲料「モテ・コン・ウエシロ」は、煮た小麦とシロップで煮込んだ桃をストローとスプーンで飲むユニークな一品です。

チリの水道水は安全なので、ストリートフードを安心して楽しめますが、アジアの活気ある屋台料理に比べると選択肢が限られます。
国際料理は本格的な味が少なく、ドイツ料理の「クーヘン」は湖水地方で例外的に美味しいと感じました。デザートはマンサール入りのペイストリーやレチェ・アサダなどがあり、好みが分かれます。

飲食以外の魅力
チリはワイン、ピスコサワー、アボカドが世界的に評価されており、サンティアゴの「ティラミス」や「ル・フルニール」、プンタ・アレナスの「ラ・マルミタ」などで特に印象的な食事が楽しめました。

氷河や火山、湖といった自然の絶景は、100日以上の滞在で何度も感動させてくれました。都市やビーチも魅力的で、食の評価は分かれるものの、また訪れたいと考えています。
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