ニュージーランド・ヘレナベイ・ロッジで体験する息を呑む農場の隠れ家
動物が人より多く、食事は農園直送、絶景が息を呑むキウイの宝石のような宿にチェックイン。
ニュージーランド・ノースアイランド – ニューヨークで気温が下がり始めた頃、私は南半球の春夏を迎えるべく、11月初めにニュージーランドへ向かった。ニューヨーク→ロサンゼルス(6時間)→ロサンゼルスでの長い乗り継ぎ→オークランド行きの12時間フライト(エア・ニュージーランド)→オークランドからヘレナベイ・ロッジまでの45分ヘリコプターで、合計約24時間の旅路の末に目的地に到着した。
ノースアイランドはバックパッキング、バンジージャンプ、釣り、ダイビング、セーリングなどを求める世界中の旅行者で賑わうが、私はアドレナリンよりも静寂と安らぎを求めていた。ヘレナベイ・ロッジはその期待にぴったりだった。
飛行機から降りたらすぐに冬のコートを脱ぎ、Tシャツとサングラスに着替えた。外は約72°F(約22°C)で晴天。2年前にオープンしたこのリレイ・アンド・シャトー加盟のプライベートリゾートは、800エーカー(約3.2平方キロ)の農場に佇む5室だけの宿泊施設。近くの町までも車で45分と、訪れる人よりも牛やヤギ、アルパカの方が多い環境だった。
初日の朝は時差ボケで5時半に目が覚め、ヴィラのガラスドアを開けてベッドのまま日の出を眺めながらブラックコーヒーを一口。隣の部屋で薪ストーブがパチパチと音を立てる音が心地よかった。スタッフはすぐに私のコーヒーの好みを覚えてくれ、毎朝完璧に淹れてくれるようになった。ビーチを散歩し、牛が放牧されている急な丘を登って崖の絶景を堪能した。目の前に広がるのは緑の絨毯、丘、そして遠くの海だけだった。
滞在中は毎日のように散策が習慣になった。森へ入るトレイル、鶏舎へ続く小道、ビーチへ向かう道と、毎回新しい発見があった。ハイキングの合間にはボートでの釣り、料理教室、スパトリートメント、そして印象的な食事体験が楽しめ、ホテルから出る必要はなかった。
ミシュラン星付きイタリア・レストラン『ドン・アルフォンソ』のシェフ、ミケーレ・マルティーノが手掛けるイタリア風料理はロッジ最大の魅力。最終夜には、ニンジン、ビート、アスパラガス、ハーブを使った野菜料理を、壁に掛かっているミロの絵画のように盛り付けてくれた。その味は見た目以上に素晴らしかった。
チェックイン
ロケーション
ニュージーランド北島の北東海岸に位置し、オークランドから車で約3時間、ヘリコプターで40分。宿泊客は追加料金で専用ヘリコプターを利用できる。ヘレナベイを見下ろす砂浜に建ち、800エーカーの農地と濃い緑の森林に囲まれた、まさにインスタ映えするロケーションだ。
ホテルのスタイル
ニュージーランドのラグジュアリーロッジに共通する落ち着いたアースカラーのミニマルデザインに、クリスタルシャンデリアやペルシャ風ラグといった大胆で装飾的なアクセントが加わっている。メイン棟にはレストラン、スパ、ジムがあり、ミロの大型作品や木製暖炉のあるラウンジで、夜は地元産ピノ・ノワールを楽しめる。
こんな人におすすめ
デジタルデトックスや自然の中でのんびりしたい人。散策やハイキング、焚き火を囲んだ読書、スパ、午後の釣りを満喫したいカップル、ハネムーン、ファミリーのプライベート利用に最適。
向いていない人
大都市の喧騒やナイトライフを求める旅行者。
施設概要
屋外プール、ジム、ハマムとサウナ付きスパ、テニスコートが完備。広大な農場ではアルパカ、ヤギ、和牛の雄牛、クネクネ豚、牛などが見られ、農場・ガーデンツアーや自転車・四輪バギー(レンタル可)で自由に探索できる。敷地内にはプライベートビーチが4か所あり、散策の途中で立ち寄れる。
食事とドリンク
シェフ・ミケーレ・マルティーノが手掛ける料理は、毎日農園の収穫やゲストの好みに合わせて創作される。和牛とラムは宿泊農場で育てられ、魚介はその日の朝に近くの海で捕獲。朝食のハチミツは敷地内の養蜂箱から、リモンチェロは自家栽培のレモンで自家製。天候が良ければ、ビーチパビリオンでロブスターやエビ、地元野菜をグリルしたアルフレスコランチを楽しめる。
客室
3つのジュニアスイートと2つの広めのヴィラスイートがある。全客室はキングサイズベッドにヨーロッパ産手織りリネン、ウォークインクローゼットを備える。大型ヴィラは独立したリビングルームに薪ストーブ、深めのバスタブ、海側パティオがあり、朝のコーヒーと日の出を堪能できる。
アメニティ
全室に大型ウォークインシャワー、モルトンブラウンのバスアメニティ、ネスプレッソマシン、無料のミネラルウォーターとジュースを備えたミニバー(ワイン・ビール・スナックは有料購入可)、無料Wi‑Fiを完備。
際立つポイント
50名以上のスタッフが常に目配り・気配りを忘れず、要望に即座に対応してくれるサービスは、控えめでありながら完璧。
知っておくと便利な情報
メイン棟に追加の2室があり、ベビーシッターや介護スタッフ、同伴者がいる場合に便利。
チェックアウト
ホテルから車で45分のケリケリへ向かい、土曜・日曜は1時30分まで開かれる屋外マーケット「オールド・パックハウス・マーケット」を散策。地元産チーズ、シーフード、パン、野菜や果物、ハンドメイドのジュエリーや陶器が並ぶ。対面にあるマカナ・コンフェクションズでコーヒーと手作りチョコレートを購入すれば、土産に最適だ。時間に余裕があれば、ケリケリ盆地の「ストーン・ストア」(1836年建築)も訪れよう。
近郊のワイナリー巡りもおすすめ。南島のワインが有名だが、北島にも魅力的なワイナリーが点在する。ホテルから約1時間のドライブで北ランド・ワイントレイル、またはオークランド空港へ向かう途中に立ち寄れるワイヘケ島のタンタラス・エステートは、ワイナリーに加えてブルワリーと居心地の良いラウンジがあり、午後をゆっくり過ごせる。
そして、何と言っても「自分のペースでニュージーランドを楽しむ」ことが最高だ。
ニュージーランドをさらに探検
壮大な自然が広がるニュージーランドは、まさに中つ国。オークランドでの食・飲・ショッピングの最新スポットもチェックしよう。




