ミネソタの食文化を探る
全米でも屈指のグルメスポットとして注目を集めるミネソタ州。予想外の発見や食べたくなる料理が盛りだくさんです。
ボリュームたっぷりのアメリカン料理や創作クラフトビールはもちろん、ノルウェー風ポテトトルティーヤ「レフセ」まで。世界各国のスパイシーなフュージョン料理や、地域に根ざしたネイティブ・アメリカン料理も楽しめます。ぜひ空腹でお越しください。
ミッドタウン・グローバル・マーケットでランチ
フードホールはローカルフードシーンを体験する最先端のスタイル。ミネアポリスにあるミッドタウン・グローバル・マーケットは、そんな体験の出発点に最適です。新進シェフや職人たちが集うこの市場は、日々メニューを拡充し続けています。
ラテン系コミュニティが増える近隣地区の多様性を映し出すように、パン屋のサマンサでのトレス・レチェスケーキや、カンボジア・タイ料理のフュージョンを提供するサバイ・キュイジーヌなど、45店舗以上、22カ国以上の料理が楽しめます。
セントポールで味わうホン族の食と文化
ミネソタはスカンジナビア系移民が多いイメージが強いですが、ツインシティーズは米国最大のホン族コミュニティの拠点でもあります。1970年代半ば、ラオス内戦から逃れたホン族難民がミネソタに移住し、現在ではセントポールのホン族マーケットやホン・ヴィレッジで、ビーフフォーやスパイシーなパパイヤサラダなど本格的な料理が堪能できます。
元木材倉庫を改装したホン族マーケットは2004年から地域の定番となり、数百のベンダーと季節限定の屋外ファーマーズマーケットが開かれます。2010年にオープンしたホン・ヴィレッジでは、カラフルなタピオカミルクティーや、レモングラスとタピオカ麺のチキンスープkhao piak sen、甘い餡を包んだごまトッピングの米粉ドーナツが必食です。
北欧の味覚を体感する
長いスカンジナビアの歴史を持つミネアポリスは、ニューノルディック料理の拠点としても注目されています。昨年はレネ・レゼピシシェフがアメリカ・スウェーデン協会(ASI)で開催された『Nordic Table Chef Series』に出演。地元産・季節食材を重視するこの潮流は、Tullibeeなどのレストランでも独自のアプローチで進化しています。
ASI内のFIKA Caféでは、ジュニパー風味のポテトピューレ、キュウリ、リンゴンベリー、マスタードソースを添えたスウェーデンミートボールや、オープンサンドsmörgåsar(トースト・スカゲンなど)が楽しめます。さらにデュルースへ足を伸ばせば、カラウェイとカルダモンで香る伝統的なアクアビット「ヴィキングウイスキー」の製造で知られるVikre Distilleryが待っています。
シウ族シェフが届ける原点の味
ミネソタの先住民族は、何世代にもわたり地域の食材と味に挑み続けてきました。シウ族シェフは、先住民料理の復興と普及を目指す団体で、創設者でCEOのシェフ・ショーン・シャーマンは、グレートプレーンズの先住食を中心に、グルテン・乳製品・精製糖不使用の料理を提供しています。
現在はケータリング事業として、シーダーブレイズド・バイソン、セージスモーク・ターキー、コーンミール・クラストのワレイ・トラウトなどヘルシーなメニューを展開。メニューはネイティブが伝統的に栽培する『スリーシスターズ』―冬かぼちゃ、トウモロコシ、豆―を活かし、先住民食システムの根底を表現しています。美味しさだけでなく、ミネソタの食シーンが過去と結びつく象徴でもあります。




