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インフレとブルーダラー:アルゼンチン旅行にかかる実費とは

はじめに

「私たちが失敗すれば、あなたは失敗しない」――この言葉通り、アルゼンチンでの旅行で数千ドルもの損失を出した失敗談を紹介します。失敗は大きかったものの、次回以降の旅に役立つ貴重な教訓を得ました。

失敗の背景

6週間のブエノスアイレス滞在を計画した際、参考にしたのは2010‑2011年の旅行ブログと古いロングリープラン・ガイドです。実際に出版された最新の『Lonely Planet South America on a Shoestring』は数年後になるため、アルゼンチン経済は大きく変化していました。

当時の価格は「中米並み」――プライベートルーム30米ドル/泊、夜行バス70米ドル、レストランの食事は5〜7米ドルと、欧米や米国と比べて安価に見えました。

第一のミス:為替レートの勘違い

2010‑2011年の為替レートが2013年にも通用すると仮定したことです。インフレ率は年率25%で、価格は月単位で変動していました。

第二のミス:公式レートとブルーダラーの差

ATMや銀行で提示される公式USD‑ARSレートは、非公式の「ブルーダラー」レートの約半分しかありません。ブルーダラーは違法ではありますが、実質的に市場で流通しているレートです。

ブルーダラーと公式レートの違い

私たちの最大の失敗は、現金の米ドルを持たずに到着したことです。コスタリカでハウスシッティングをしていたので、出発前に米ドルを少しでも用意していれば、費用は大幅に抑えられたはずです。

インフレとブルーダラー:アルゼンチン旅行にかかる実費とは

ATMは1回の引き出し上限が1,000ARS(公式レート約5ARS/USDで約200USD)で、1回ごとに4USDの手数料がかかります。チャールズ・シュワブの口座なら手数料は毎月返金されます。

注意:シティバンクは最大3,000ARSまで引き出し可能でしたが、当時は利用できませんでした。

どうすれば大幅に節約できたか

アルゼンチン人は自国通貨に不信感を抱き、米ドルをプレミアム付きで保有しています。旅行者が米ドルを持ち歩くと、実質的に費用が半分になります。

2012年後半から2013年初頭の公式レートは約5ARS/USD、ブルーダラーは7〜8ARS/USDでした。現在(2023年時点)はインフレで約10ARS/USDに上昇し、通称「ドル・メッシ」(リオネル・メッシの背番号10)と呼ばれています。

実際にかかった費用(公式レートベース)

インフレとブルーダラー:アルゼンチン旅行にかかる実費とは

総支出は44,018ARS=約8,910USD(公式レート5ARS/USD)でした。2人分で月約3,000USD、米国や西欧と同程度の費用です。

ブルーダラー(7ARS/USD)で計算すると6,290USD、8ARS/USDなら5,500USDとなり、政府に2,600USD以上支払っていたことになります。

現在のブルーダラーが9〜10ARS/USDで、公式レート5ARS/USDと比べれば費用は半分に抑えられ、ATM手数料も不要です。

ブルーダラーの入手方法

※注意:違法な取引ですので自己責任で行ってください。

1. 現金持参:ブエノスアイレスのフロリダ通りにある「アロビトス」(小さな木)を探し、そこに掲示されたドル紙幣の表示を目印に、裏口の「クエバ」(洞窟)へ。現地の人は「cambio, cambio」と呼び掛けます。

2. オンライン送金サービス:XoomやAzimo、Exchange4Freeなどを利用し、米国の銀行口座から「More Money」や「Libertad 1057」などの提携先へ送金。到着後、本人確認書類を提示すればブルーダラー相当のペソが受け取れます。手数料は低く、30分以内に入金可能です(最大24時間は見込んでください)。

インフレとブルーダラー:アルゼンチン旅行にかかる実費とは

3. 合法性の確認:ブルーダラー自体は違法ですが、新聞や掲示板にレートが掲載され、フェイスブックページでも毎日情報が更新されています。信頼できる取引先は、エクスパットフォーラム、ホテル、タクシー、新聞売り場などで確認しましょう。

公式レートとブルーダラーの費用比較

公式レートで44,018ARSは8,910USD、80日間で1日あたりカップル111.40USD、1人あたり55.70USDです。

ブルーダラーが9ARS/USDの場合、同じARSは30.57USD/人/日、カップルで61.14USDとなり、ほぼ半額です。

地域別の実際の支出例

北西部(サルタ)は最も安く、ブエノスアイレス、イグアス、パタゴニア/バリロチェはやや高めです。

交通費

国内フライトは距離が長くてもバスの方が安いことが多いです。ブエノスアイレス‑サンティアゴの夜行バスは1人あたりARS820(約170USD)で、2等はARS600、1等は+ARS100です。

市内バスはARS4、空港タクシーはARS200、シャトルはARS85です。

宿泊費

平均的なドミトリのダブルルームはARS250(公式レートで約50USD)。最低はARS180(ティルカラ)、最高はARS325(パタゴニア/ウシュアイア)です。

食費

ディナーはカップルでARS240(ブエノスアイレスはARS200)までが上限。目安はARS150以下。安価な店では1人ARS60程度。

ランチはARS45‑60(前菜+ドリンク)、ブエノスアイレスのベジタリアンブッフェはカップルでARS50。

自炊の場合、食材+ワインでARS100未満、基本的な食材はARS50以下です。

ベーカリーではメディアルナ(クロワッサン相当)がARS6、スイーツはARS30まで。

コーヒーはARS15、カフェコンレチェ+3個のメディアルナでARS25。

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