ラダック・スル渓谷のパーカチク村
子どもが「アングレズ!アングレズ!」と叫びながら走ってくる姿を見たことがありますか?それが、私がパーカチク村に初めて足を踏み入れたときの歓迎の仕方でした。
パーカチクは、ジャム・カシミール最大の山・ヌン峰を望む絶景の小さな村です。カリグからザンスカル方面へ向かうバスで約4時間(80km)走ったところにあり、スル渓谷の奥まった場所に位置しています。
私はカリグからザンスカルへ向かう途中で偶然立ち寄り、夜はここで過ごすしかなくなり、スル渓谷を一晩の拠点にしました。
遅い時間に到着したのは不運でしたが、道が険しかったおかげで旅がゆっくりと止まり、ザンスカルの魅力を堪能できるチャンスになりました。
パーカチクの雰囲気に惹かれ、結局3日間滞在した後にザンスカルへと旅を続けました。

スル渓谷の概要
一方は牧草地、もう一方はスル川に囲まれ、ヌン峰を見下ろすパーカチクは、まさにパノラマの楽園です。
この渓谷全体はダルディ族出身のシーア派イスラム教徒が暮らす地域で、パーカチクと同様に静かなイスラムの雰囲気が漂います。
ヒジャブを身に付けた子どもたちが学校へ向かう姿は、見ているだけで心が温まります。ヌブラ渓谷を訪れたことがある方なら、似たような風景に出会えるでしょう。
パーカチク周辺の主な観光スポット
パーカチク氷河
ヌン峰の麓に広がるパーカチク氷河は、ハイキング好きにとっての大きな魅力です。巨大な氷の塊がゆっくりとスル川へと溶け出す様子は、まさに氷の滝そのものです。

川に架かる吊り橋を渡り、整備されたトレイルを進めば氷河までたどり着けます。標識はほとんどないので、道に不安がある場合は村人に案内を頼むと安心です。
パーカチクの人々はとても親切で、金銭を受け取らずに同行してくれることもあります。
ヌン峰ベースキャンプ(山頂登頂)
本格的な登山を計画している方には、パーカチクが出発点として最適です。パーカチクから7km離れたトンゴレから登り始めることもできます。ベースキャンプまで3〜4日、山頂まで約11日を要します。

温泉での入浴
パーカチクの牧草地に点在する小さな温泉は、標高3000m以上の自然の中でゆったりとした時間を過ごすのに最適です。温度はほどよく、極端に熱くはありません。
牧草地の散策
村の上流部には広大な牧草地が広がり、牛が草を食む様子や、子どもたちが水を汲んで頭に鍋を乗せて運ぶ光景が見られます。運が良ければ、赤キツネが姿を見せることもあります。

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田舎の美しさに浸る
パーカチクは、インドの田舎の原風景を体感できる数少ない場所です。道を歩けば、ゆっくりとした生活リズムが見えてきます。乾草を集める農家や、野原で遊ぶ子どもたち――かつての風景が今も息づいています。

アクセス方法
カリグからは毎日午前11時発のバスがパーカチクへ向かい、約午後3時に到着します(正確な時刻はカリグのバスターミナルで確認してください)。帰りのバスは翌朝7時発です。
自家用車があれば、ザンスカルへ向かう途中やスル渓谷内の他の観光地へも自由に回れます。パーカチクからザンスカルへの定期バスはなく、早朝に相乗タクシーが見つかる可能性があります。
カリグはレヘとシンナガル両方からのバス路線が整備されており、ヒッチハイクも可能です(詳細は「レヘ‑シンナガル ヒッチハイクインド冒険」参照)。

宿泊情報
パーカチ本村には高級宿はありませんが、J&K観光局が整備したアルパインハウスが利用できます。道路沿いに位置し、スル渓谷の絶景を眺めながらシンプルな食事が楽しめます。
料金は1泊約1,000ルピーです。近くの小さなレストランでも基本的なカシミール料理が味わえます。
パーカチクは携帯電話の電波が届かないため、オンライン予約や電話での問い合わせはできません。代わりにJ&K観光局の公式サイトやBooking.com等で近隣のロッジやゲストハウスを確認してください。




