ヒマーチャル・プラデーシュ・シムラ地区の秘境、チャンシャル峠とパバーバレーを訪れる旅
「シムラ地区で最も高い車道が通る峠はどこ?」と聞かれたら、答えはチャンシャル峠です。インド北部ヒマーチャル・プラデーシュ州のパバーバレーに位置し、ほとんど知られていない秘境です。
私はシムラ地区を1か月間のソロロードトリップで巡り、最終数日を昔の友人と過ごす計画を立てていました。コトカイで友人に電話でチャンシャル峠のことを話すと、すぐに興味を持ってくれました。

旅の概要:デリーを出発し、まずマショブラ村へ向かい、チャイル→シムラ、チェオグで2泊、コトカイで2泊しました。コトカイで友人にチャンシャル峠とパバーバレーを紹介され、すぐに計画を立てました。
コトカイでホストと夕食をとりながら、数日後にナーカンダで友人と合流する旨を伝えると、ホストは「チャンシャル峠とパバーバレーは絶景だ」と教えてくれました。Googleの画像でも、パバーバレーはロータン峠に匹敵する美しさでしたが、訪問者は極めて少ないのが特徴です。
※ロータン峠への許可情報は別途ご確認ください。

チャンシャル峠とパバーバレーの概要
標高3,700mに位置するチャンシャル峠は、ロータン峠(3,900m)と同等の高さで、年間を通じて雪に覆われています。峠はドドラ・クワールへの入り口で、ルピン峠へと続き、サングラ谷(チトクルの拠点)やスピティ谷へとつながります。
シムラ地区で最も高い地点であるチャンシャル峠からは、谷全体を見渡す壮大なパノラマが広がります。観光客が少なく、ヒマーチャル・プラデーシュ州の中でも特におすすめの隠れスポットです。

デリーからチャンシャル峠へ向かうドライブは、特にパバーバレーに入った瞬間から絶景が続きます。オフロードや風景写真に興味がある方には最高のロケーションです。
峠から約50km離れたロフルは主要タウンですが、ロフル以東はほぼ未開の自然が広がります。

訪れる人は限られており、旅行好きや冒険志向の旅行者が中心です。パバーバレーでは、急勾配で狭い未舗装道路や泥濘が多く、特に雨季はスリル満点です。インドのバイク乗りにとっては、サチ峠と同等のチャレンジングな旅になります。
デリーからチャンシャル峠へのアクセス
バス利用の場合、デリー発のロフル直行バス(夕方出発、午後到着)に乗ります。ロフルからはチルゴーンへ、さらにチルゴーンからラロトへ向かうバスに乗り換えます。

ラロトはチャンシャル峠の手前15kmに位置し、宿泊施設が点在しています。ここが拠点キャンプとなり、翌朝は地元のシェアタクシーで峠へ向かいます。
自家用車で行く場合は、デリーからラロトまで1日で走破可能です。チルゴーンまでは国道・州道を利用し、ラロトまでは約20kmの急勾配の上り坂があります。
チャンシャル峠・パバーバレー旅行のポイント
- バスは定期運行しているため、乗り換えさえすれば比較的楽に行けます。デリー→ロフル→ラロトのルートが最もシンプルです。ロフル行きのバスは1日1便なので、逃した場合はデリー→シムラ→ロフル→ラロトで代替してください。
- HRTC(ヒマーチャル州交通局)の公式サイトでオンライン予約が可能です。
- 自家用車でのドライブは約12時間の長距離ですが、景観は非常に美しく、マナリへ向かうルートよりもおすすめです。
- パバーバレーは一年を通して寒冷です。ウール素材の防寒具は必ず持参してください。
- 12月〜3月は積雪が見られ、スノーボードやスキーのバックカントリー体験が可能です(人が少なく滑走路は空いています)。
- ラロトには1泊300ルピー程度のゲストハウスやホステルがあり、代表的な宿は「ティラ・チャンシャル」です。
- ATMはラロトにはなく、最寄りはチルゴーンです。ロフルで現金を引き出しておくと安心です。
- 携帯電話はAirtelとJioが4Gで快適に使えますが、VODAFONEは電波が不安定です。峠付近は電波が届きません。




